一年生の文章作法(その2)

Sさんの「はてな帳」は、いつもびっくりするようなきれいな文字で書かれています。
先日のSさんの「はてな帳」に、次のような文章がありました。

きょう、学校にいって、百ますけいさんをして、テストを、4まいやって、きゅうしょくを、たべて、あそんで、そうじを、して、れんらくちょうを、かいて、おかえりの、したくを、して、さようならを、して、かえってテレビで、ひとりでできるもんを見て、ラムネスを見て、カリカリはてなちょうを、かいて、ボリボリはてなちょうを、けして、かいて、ガリガリえんぴつを、けずって、はてなちょうをかきました。

1年生らしい文章です。「カリカリ」「ガリガリ」など、最近学習した『音を表す言葉』がかわいらしく使われており、他の子供たちの参考になります。ただ、1文があまりに長すぎます。最初から最後までが1つの文で書かれているのです。
これはいい教材になります。早速、昨日みんなで考えてみました。
上の文章をプリントして配り、全員に音読させました。そして次のように指示を出しました。

Sさんの作文を読んで気づいたことをプリントの空いているところに書きなさい。いくつ書いてもいいです。

約3分後、発表してもらったところ、次のような意見が出されました。

●1文が長すぎる。
●何をして遊んだかが書いていない。
●あったことしか書いていない。(思ったことが書いてない。)
○音を表す言葉が使ってある。きちんとカタカナで書いてある。
○書き始めが1ます空けてある。

子供たちも実にいいところに目をつけています。友達の作文の「真似すべき点」「直すべき点」をきちんとわかっています。
問題点を絞るため、更に問いました。

この中でも一番直した方がいいのはどれですか。

ほぼ、全員一致で「1文が長すぎる」という点が指摘されました。
ただし、指摘できたからといって自分が書けるとは限りません。それは又別問題です。(野球選手のミスを指摘できたからといって、自分がプレーできるとは限らないでしょう、。)実際に「書ける」ようになるためには、「自分で書いてみる」しかないのです。
そこで、次のように指示しました。

Sさんになったつもりで、この文章を書き直してごらんなさい。みんなならどう書きますか。

できた子供から私のところへ持ってこさせ、点数をつけてやりました。100点がつけられるほどの文章はなかなか出てきません。80平均程度でしょうか。
それでも、中には結構うまく書いてあるものもありました。1つ紹介してみます。

きょう、学校にいって百ますけいさんをしました。
それから、テストを4まいやりました。それで、きゅうしょくをたべました。とってもおいしかったです。
そして、なわとびをしてあそびました。とってもたのしかったです。そのあと、そうじをしました。とってもきれいになりました。
れんらくちょうをかいて、おかえりのしたくをしました。
「さようなら」をして、かえりました。かえってから、「ひとりでできるもん」を見ました。「ラムネス」もみました。とってもおもしろかったです。
そのあと、えんぴつでカリカリはてなちょうをかきました。ボリボリけしごむでけしました。
ガリガリえんぴつをけずって、はてなちょうをかきました。はてなちょうがかけてよかったです。

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