文章題を考えるとは?

 先週は保健関係の検査で視力検査と聴力検査がありましたが、今週は頭脳の方の検査があります。学力検査と知能検査です。
 早速明日は、国語と算数2教科の学力検査があります。まだ2年生ですから、子供たちにとってはどうということはないようなのですが、担任である私にとってはドキドキものです。テスト結果が悪かったなら、それは全て私が悪かったということになるからです。今となっては子供たちの健闘を祈るばかりです。みなさん、がんばってくださいね・・・

 子供たちが苦手としている学習の一つに「文章題」があります。
次のような問題です。

みかんが3こ、りんごが5こあります。みんなでなんこありますか。

 このように、文章で示してある問題を「文章題」といいます。(文章問題とか、応用問題とか言われる場合もあります。)
 まあ、上に挙げた程度の問題ならよもや間違うことはないでしょうが、もう少し複雑になってくると、
「先生、これどうやればいいんですか。意味がわかりません。」
と訴えてくる子供が増えてきます。
 また、
「計算問題はできるんだけど、応用問題がだめなんですよね。どうしたらいいんでしょうね。」
 高学年になってくると、お家の方からもよく聞かれる言葉です。

 文章題について一般に誤解されていることに次のようなことがあります。

式がわからないから、答えがでない。

 お家の方も、子供たちが問題を読んで困っていると、
「式を考えてごらん。たし算なの、ひき算なの?」
と声をかける場合が多いようです。
これは、間違いです。
「文章題を考える力」とは「式を考える力」ではありません。

問題の状況を把握する力

 これです。
 問題に書かれている状況が頭の中でイメージできるかできないかが、文章題が解けるか解けないかのわかれめなのです。
 ですから、私は困っている子供たちには次のように言います。

なんのお話ですか。

 こう尋ねると、子供たちは次のように答えます。(先の問題の場合)
「みかんと、りんごのお話です。」
 そこまでわかったら、続いてこういいます。

みかんと、りんごがどうしたの?

 子供たちは答えます。
「みかんが2つと、りんごが3こあります。」
 次がポイントです。「たし算かひき算か」などときいてはいけません。こう指示するのです。

絵にかいてごらんなさい。

 りんごやみかんの絵をそのままかいてもよいのですが、それでは時間がかかるため、2年生の子供たちは次のような絵をかきます。
みかん○○○
りんご○○○○○
 あとは、数えればよいのです。式に書いたり計算したりというのは、文章題を便利に解く方法にしかすぎません。わかってくれば、子供たちの方から式をたてられるようになります。それまでは、式はこちらから教えます。

今考えたことを式に書くとこうなるんだよ。
3こ+5こ=8こ

 「『みんなで』とか『ぜんぶで』という言葉が出てきたらたし算だよ。」などと教えると、素直な子供は次のような問題もたし算でやってしまいます。

みかんとりんごがみんなで8こあります。3こたべました。のこりはいくつですか。

 文章題を解く力をつける上で最も大切なことは「自分でやる」ということです。先生や友達が解くのを見ていても自分で解けるようにはなりません。友達が自転車に乗るのを見ていても乗れるようにならないのと同じです。
 「頭でわかる」のと「自分でできる」というのは違うのです。
自分の頭でたくさんの問題に挑戦してほしいですね。きっと、文章題が得意になります。

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