うとてとこ

金曜日は学習参観日でした。お忙しいところ大勢の方に足を運んでいただき、大変ありがとうございました。
さて、「うとてとこ」という詩の学習を見ていただいたわけですが、土曜日の1時間目にその続きの学習をしました。

うとてとこ

うとうとうとう
うがよんわ
うとうとうとうと
いねむりだ

てとてとてとて
てがよんほん
てとてとてとてと
らっぱふく

ことことことこと
こがよにん
ことことことこと

       

第3連の最終行は何が入るだろうか。自分たちで考えてごらんなさい。

いろいろな考えが出ました。

あそんでる
こどもがあるく
あるくおゆがわく
おゆをわかす
どろぼうが
くぎをうつ
こどもががっこうにいく
あるいてる
あるくおと
ともだちとあそぶ
かぜがまどにあたる
やまのぼり

いろいろ出たところで、尋ねました。

この中で「これは変だ」という考えはありませんか。

最初に批判されたのは、「あるく」です。
「あるく」というのは音が短すぎるから合わないというのです。
本当かどうか早速試してみることにしました。1連から手を打たせて音読させたのです。
タタタタタタタン タタタタタン タタタタタタタタ タタタタタン・・・・・
低学年の子供に音の数まで考えさせるのは難しいのですが、このように手拍子でリズムをとりながら読ませてみると、この詩が持っている7・5調のリズムをとらえることができます。
実際にやってみると、やっぱり合わないということになりました。

条件1 音のリズムが合うこと

この条件で考えると、必然的にだめになるものがたくさんあります。リズムにあっているのは次の7つだけです。
・あそんでる ・おゆがわく ・どろぼうが ・くぎをうつ 
・あるいてる ・あるくおと ・やまのぼり

この中でもまだおかしいものがありますか。

こう尋ねると、
「まだある。」
と言います。
「「どろぼうが」というのは、子供のことじゃないから変だ。」
という意見です。主語は子供でなければいけないというわけです。すばらしい着目点です。

条件2 子供のことでなければならない

「どろぼうが」「おゆがわく」「くぎをうつ」の3つがつぶされました。また「あるくおと」も「子供のことではなくて音のことだからだめ」ということになりました。
さらに意見は続きます。
「「あそんでる」はおかしい。ことことことことは遊んでいる音ではない。」
という発言です。この意見も大方の賛成を得ました。

条件3 ことことことことに合わなければならない

これで「あそんでる」がつぶされ、結局3つの条件をくぐり抜けて生き残ったのは次の2つでした。
・あるいてる ・やまのぼり
子供たちはこのような言葉遊びの中で言語感覚を見につけていくのだと思います。
この詩は谷川俊太郎の作品です。ちなみに原文の最終行は「とをたたく」です。

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