ひらいた ひらいた

国語で詩の学習をしています。これまで学習した詩には、先月の参観日に見ていただいた「うとてとこ」がありますが、あれは教科書の教材ではありません。したがって、教科書で詩の学習をするのは今回が初めてということになります。
教科書には「こえをそろえて」という大きな単元の中に3編の詩が載せられています。学習のめあては、
ようすや気もちを思いうかべながらよみましょう。
となっています。つまり、音読教材ということになります。

3つの詩の中で最初に載せられているのは「ひらいたひらいた」です。みなさんもよくご存じのわらべうたです。

ひらいた ひらいた

ひらいた ひらいた
なんの 花が ひらいた
れんげの 花が ひらいた
ひらいたと 思ったら
いつのまにか つぼんだ

つぼんだ つぼんだ
なんの 花が つぼんだ
れんげの 花が つぼんだ
つぼんだと 思ったら
いつのまにか ひらいた

教科書を開かせ、次のように指示を出しました。

これから先生が黒板に視写しますから、みなさんも先生と同じ早さで視写してください。先生が書き終わるのとほとんど同時にみなさんも書き終えるのです。

そして次のように細かく指示を出しながら、私は黒板に、子供たちはノートに書いていきました。

題名は2ますあけて書きます。題のあとは2行あけて書き始めます。

1連を書き終えたところで、いったん子供たちのノートを確認して歩きました。たった5行の視写ですが、数人の子供たちはまちがえていました。まちがえた子にはきちんと書き直しをさせ、2連の視写に入っていきました。
これだけの詩でも書く早さにけっこう差が出ます。早く終わった子には黙読するように指示し、全員が視写し終えるのを待ちました。
視写を始めてから全員が書き終えるまで、およそ10分ほどです。

さあ、いよいよ音読の学習です。
まず、3名の子供を指名し、音読させてみました。
他の子供たちにはいつものように評価させます。

今の読み方が上手だと思った人はノートに○、上手でないと思った人はノートに×を書きなさい。

最初に読んでくれた子供は全員に×の評価を受けました。
2番目に読んだ子供は、歌を歌うようにメロディーをつけて読みました。なんとこの読みにはほとんどの子供が○をつけました。×をつけた子は5名ほどしかいません。×をつけた子に理由を聞きました。すると、
「これは、歌じゃなくて詩だから、歌みたいに歌っちゃいけないと思う。」
と答えます。他の子は、「歌ってもいいんじゃないの。」というような顔で見ています。そこで、私が説明しました。

今、言ってくれたようにこれは歌ではありません。詩です。詩を読む勉強をしているのです。みんなは知っているからこの歌を歌えるけど、メロディーを知らない人にこの詩を見せて歌えますか。歌えないでしょう。歌のように読むのは上手な読み方ではありません。今はみんなとっても下手ですね。この時間は「ひらいたひらいた」を上手に読めるようになるための勉強です。一人残らず上手に読めるようになりますから楽しみにしていましょう。

子供たちは期待に満ちた表情をしています。いったいどんな勉強をするのだろうという顔です。
ここで私は次のように尋ねました。

この詩の話者は何人ですか。ノートに数字を書きなさい。

子供たちは、「えっ」というような顔をしています。そんなこと考えもしなかったのでしょう。
このように子供たちだけでは気づかないような視点を与えてやることが「読みの力」をつけるということです。子供たちは新しい視点で文章を読むようになります。
およそ3分後、数を確認してみました。結果は次のようです。
一人・・・2名 二人・・・18名
三人・・・4名 四人・・・4名 ?・・・・1名

この後、どのような数え方をしているのかを聞いてみました。聞いている途中でチャイムが鳴り、続きは次の時間にやることにしました。
さて、皆さんならどのような数え方をしますか。 〜次号へ〜

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