ひらいた ひらいた(その3)

〜前号より〜

どこが男の子の話しているところで、どこが女の子の話しているところなのか。

これが問いでした。
まず一行目の「ひらいたひらいた」。これは男の子が言ったということにして考えていきます。したがって、二行目以降が問題となってくるわけです。

「なんの花がひらいた」
これは全員が女の子だと言います。
「れんげの花がひらいた」
これも全員が男の子だと言います。女の子に聞かれて男の子が答えたのです。
「ひらいたと思ったら」「いつのまにかつぼんだ」
これはもめました。なんとほとんどの子供が女の子だと言います。私は尋ねました。

なぜ、女の子だと思うのですか。

子供たちの答えた理由は、
「もし男の子だと、男の子が話しているところが多くなりすぎるから。」
ということでした。男の子と女の子のバランスが悪いというのです。
このままだとこの意見が大勢を占め、これは女の子だということになりそうです。そこで私が問いました。

「ひらいたと思ったら」とありますが、思ったのは誰ですか。

この問いで子供たちはぐらつきました。一行目に「ひらいたひらいた」と言っているのは男の子だからです。これで決定的です。やや誘導的でしたが、全員が「男の子だ」と考えを変えました。
したがって、一連は次のようになります。

男 ひらいた ひらいた
女 なんの 花が ひらいた
男 れんげの 花が ひらいた
男 ひらいたと 思ったら
男 いつのまにか つぼんだ

上に示した呼応の関係が理解できただけでもかなり音読の仕方は変わってきます。
一人を指名し、音読してもらいました。昨日とは比べものにならないくらいうまくなっています。しかし、今一つ物足りません。もう少し、呼応の関係を鮮明にして読ませたいものです。

そこでまず、今読んでもらった子供の読みを○×で評価させました。ほぼ全員が○の評価をつけました。私は笑顔で子供たちを見渡した後で、次のように告げました。

今のような読み方に○をつけているようでは、まだまだです。先生は×をつけます。足りないところがあるからです。もっと考えて読まなければならないところがあります。それはどこでしょう。

子供たちは考え始めます。なにしろ、自分たちが○だと思っていた読みが私によって否定されたのです。考えざるを得ません。
しばらく考えていましたが、さすがレインボー学級、直すべき点が指摘されました。次のようにです。
「女の子が話している『なんの花がひらいた』は最後に?がついていないけれど、聞いている言葉だからちょっとあげて読まなければいけないと思います。」
早速、全員に今指摘された点を考えて音読させました。呼応のリズムが意識されたなかなかの音読を聞かせてくれました。
次の時間はもっと上手に読めるようにしてやることを約束し、この時間の学習を終えました。

back