ひらいた ひらいた(その4)

昨日までの学習で一連はだいぶ上手に読めるようになりました。昨日約束した通り、今日はもっと上手に読めるようになるための学習です。
まず、昨日の学習を思い出させながら1回全員で音読させてみました。昨日学習したように、2行目をやや尻上がりに読み、なかなか上手です。

うまくなりましたね。上手です。最初はわからなかったことが、わかるようになったからこんなに上手に読めるようになったのです。この時間勉強するともっともっと上手に読めるようになりますからね。楽しみにしていてください。

このように話し、最初の問いを出しました。

一行目をAとします。二行目をBとします。AとBとでは、どちらを大きく読んだらいいのでしょうか。
Aひらいたひらいた
Bなんの花がひらいた

Aだという子は5名ほどでした。ほとんどの子がBの方を大きく読むと言います。
「何の花がひらいのかをすごく知りたいから、Bの方を大きく読む。」
と言うのです。
Aだという子は理由が言えませんでした。私はいつも「なぜそう思うのか。」と問います。「なぜ」に答えられるようにしなければ思考力は鍛えられないからです。このままではAは完全に敗北してしまいます。

うーん、一体どっちなんだろうね。Bの方が勝ちそうですね。ちょっと、今は答を出さないでおきます。次の問題を考えるときっと答が出ますよ。

こう言って答を保留にしておき、次の問いを出しました。

一行目で「ひらいたひらいた」と言っていますが、なぜ2回も繰り返して言ったのでしょうか。

勇起くんが答えました。
「れんげの花がひらいてすごくうれしかったから、『ひらいたひらいた』と2回言ったんだと思います。」
どこかから、「あっ、そうか。やっぱりAの方を大きく読むんだ。」という声が聞こえてきました。そこで、もう一度先の問いを繰り返しました。

もう一度聞きますが、AとBとではどちらを大きく読んだらいいのですか。

こんどは、全員がAだと答えました。

じゃあ、1行目をすごくうれしそうに読んでごらんなさい。

「ひらいた ひらいた!」
教室中にうれしそうに読む子供たちの声が響き渡りました。すばらしい読みです。

うーん、うまくなったねえ。じゃあもう一つ聞くぞ。一連と二連とでは、どちらを大きく読んだらいいですか。

3分の2が「一連を大きく読む」と言い、3分の1が「二連を大きく読む」と言います。理由は次の通りです。
《一連を大きく読む》
「一連でれんげがひらいたのを見つけたのだから、一連の方を大きく読むと思います。」
《二連を大きく読む》
「一連でつぼんでしまった花が、二連の最後でまたひらいたのだから、二連の方を大きく読むと思います。」

どちらももっともな言い分です。子供たちは迷ってしまいました。そこへ、裕介くんがこんな意見を出してくれました。 〜次号へ〜

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