ひらいた ひらいた(その5)

〜前号より〜

「一連には『ひらいた』という言葉が5回出てくるけど、二連には1回しか出てこない。二連は『しぼんだ』が5回出てくる。だから、一連の方を大きく読むと思います。」

この裕介くんの考えには私も子供たちもびっくりしてしまいました。全員が納得です。裕介くんの頭をなでながらほめまくりました。

続いて尋ねました。

ではお尋ねしますが、一連はみんな大きく読むのですね。

子供たちは「違う」と言います。千春さんがこんなふうに分析してくれました。
「1行目から3行目は大きく読むけど、4行目と5行目はれんげの花がつぼんじゃったから、小さく読むと思います。」
もちろん、全員が賛成です。見事な分析だと思います。

二連はみんな小さく読むのですか。

またもや子供たちは「違う」と言います。こんどは一連とは逆に、
「1行目から3行目は小さく読み、4行目と5行目はれんげの花がまたひらいたから大きく読む。」
というわけです。
黒板に次のような曲線をかきました(略)。
曲線をかき終わったところで、全員に読ませてみました。

では、全員でこのように読んでみましょう。

実にすばらしい音読でした。子供たちも満足そうな表情です。上手に読めるようになったという実感があるのでしょう。こういう子供たちの表情を見ると私も本当にうれしくなります。
自分たちが上手に読めるようになったことを、もっとはっきり自覚させてやりたいと思い、子供たちの音読をテープに録音することにしました。
ただ一斉に読んでいるだけではつまらないし、学習の成果が発揮しにくいので、次のような順で録音していきました。

1.全員で一緒に読む。
2.男の子と女の子で役割を決めて読む。
3.班ごとに読む。
4.男子全員、女子全員がそれぞれ役割を決めて読む。

これまでは学習の便宜上、男の子が先に読むこととして考えてきましたが、これは別に女の子が先に読んでもいいわけです。女の子が先に読むパターンも入れて4の読みをしてもらいました。
本当にすばらしい音読でした。紙面で子供たちの声をお聞かせできないのが残念です。私が冗談で「お昼の放送で流してもらおうかな。」と言うと、「やめて!やめて!」と言いながら、本当は放送してもらいたいような顔つきをしていた子供たちでした。

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