きつねのおきゃくさま(その4)

【4時間目の学習】

昨日までで子どもたちは、次のことを学習したことになります。

○物語を読むときにはまず、登場人物が誰なのかを調べる。
○登場人物のうち誰が主人公なのかを考える。
○主人公が誰かわかったら、主人公の心の動きに気をつけながら読んでいくことにする。

上の3つは物語を読むときの一つの学習パターンになります。このように学習の方法を学んでいくことによって、子どもたちは自分の力で物語を読んでいけるようになります。
さて、きょうからはいよいよ、主人公の心の動きに着目しながら、読んでいく学習になります。
1場面の学習です。
まず、全員を起立させ、それぞれ自分にあった早さで1音読させました。そして、その後、今度は声を揃えて全員で音読です。多少、声にばらつきがありましたので「98点です。」と告げ、
「明日は100点になるようにがんばろうね。」
と声をかけました。

子どもたちに問います。

1場面では、きつねの心は変わっていますか。それとも、同じですか。

「変わっている」という子どもは3名、「変わっていない」という子が26名でした。それぞれの理由は次の通りです。

【変わっている】
○最初はひよこを食べようと思っていたのに、ぼうっとなったから。
○最初はひよこを食べようと思っていたのに、終わりの方では「それはやさしく、食べさせた。」と書いてあるから。

【変わっていない】
○1場面では最初から最後まで太らせてから食べようと思っているから。
○最後に「ひよこはまるまる太ってきたぜ。」と書いてあるから。

話し合いが、心の変化の内容にまで入ってきましたので、もう少しくわしく文章を調べさせることにしました。

きつねの心の中を調べるには、いい方法があります。前に「つばめ・ひよこ」で勉強したことです。(「わかった。対比だ。」の声)そうです。対比です。1場面の中できつねの心の中が対比されているところを探してごらんなさい。

子どもたちは取り組み始めたものの、少々手こずっているようでした。
5分ほどたったところで、晃一くんが発表してくれました。

「がぶりとやろうと思ったが、」と「太らせてからたべようと」

なるほど、対比にも思えますが、実はこれは両方食べようと思っていることには変わりがないわけですから、類比になります。そのことを私が説明すると、子どもたちは全員「そうだ、これは類比だ。」と納得しました。
結局、子どもたちが対比としてあげてきたのは、次の3つです。

にやりとわらった。→ぼうっとなった。
太らせてからたべようと→ぼうっとなった。
「おにいちゃん?やめてくれよ。」→ぼうっとなった。

〜以下次号〜

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