きつねのおきゃくさま(その7)

【7時間目の学習】
前の時間にまとまらなかった2場面でのきつねの心ですが、結局次のようにまとまりました。

きつねの心は、ひよことあひるの「親切なおにいちゃん」という言葉でだんだん変わってきた。でも、まだ食べようという心はある。

さて、3場面のきつねの心です。子供たちは「3場面でもきつねの心はかわっているのだろうか?」という問題意識で学習に臨んでいます。

きつね心は3場面でも変わっているんでしょうかねえ。変わっているか、変わっていないかを調べるにはどうすればいいのかな。(対比を探す!という子供の声)では、3場面のきつねの心の対比を探してごらん。

子供たちが見つけてきた対比は下の通りです。

対比というのは2つのものを比べたときの違いのことを言います。それに対し、類比は2つのものを比べたときの共通点です。例えば、渋谷と高橋先生を比べたとき、「渋谷は男だが、高橋先生は女」というのが対比になり、「2人とも教師である。」というのが類比になります。
子供たちは前に学習していますのでほぼわかっています
さて、ここで考えているのは3場面でのきつねの心です。3場面の最初に、「はあん。にげる気かな。」という文があります。そして、3場面の最後に「うさぎもまるまる太ってきたぜ。」という文があります。この2つは「ひよこたちを食べようとしている」という意味で類比です。
しかし、ひよことあひるの言葉で「うっとりしてきぜつしそうになったり」、「3人をかみさまみたいに育てたり」、「ぼうっとなったり」しているわけですから、きつねの心は動いているわけです。
さて、ここまでわかったところで尋ねました。

きつねの心が動いたのはどこですか。

子供たちからは3つ出ました。

A.「ううん。きつねおにいちゃんはかみさまみたいなんだよ。」
それをかげで聞いたきつねは、うっとりしてきぜつしそうになったとさ。
B.そこで、きつねは、ひよことあひるとうさぎを、そうとも、かみさまみたいにそだてた。そして、三人が「かみさまみたいなおにいちゃん」の話をしていると、ぼうっとなった。
C.うさぎもまるまる太ってきたぜ。

Cは「いいきつねになってきたけれど、やっぱりまだ食べようと思っている。」という意味で全員の賛成を得ました。
問題は「食べようと思っていた心が、揺れ動いたのはどこか。」ということです。Aなのでしょうか、Bなのでしょうか。
子供たちの意見は全く半々に分かれましたが、

「AもBも、『かみさまみたい』ということばでうっとりしたり、ぼうっとなったりしている。どちらも、まちがいではない。」

という意見が出て、全員が賛成しました。
しかし、Aはひよことあひるの二人があひるに言った言葉であるのに対し、Bの方は、ひよことあひるとうさぎの三人が言った言葉であるので、どちらかというと、Bの方が「食べない」という心に近づいているということになりました。最後は子供たちみんなで、3場面のきつねの心を次のようにまとめてこの時間の学習を終えました。

きつねの心は、ひよことあひるとうさぎの「かみさまみたいなおにいちゃん」という言葉でだんだん変わってきた。でも、まだ食べようという心はある。

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