きつねのおきゃくさま(その9)

【9時間目の学習】

いよいよクライマックス。4場面の学習です。
この時間の学習は東小学校の全員の先生方、西小学校、広神中学校の先生方数名、そして長岡の教育センターから笠井博先生をお迎えして行なわれました。子どもたちはどんなに緊張するだろうと心配していたのですが、どうしてどうして、いつもにも増してがんばって勉強してくれました。極度に緊張して舞い上がってしまったのは担任の私だけだったようです。

さて、実際の学習の様子をお伝えします。

4場面でもきつねは、ひよこたちを食べようとしてるのだろうか。

これが子どもたちの問題となっていたわけです。
全員で声を揃えて4場面を音読してもらった後尋ねました。

4場面できつねはまだ、食べようという心があるのだろうか。それとも、もう食べようという心はなくなったのだろうか。

「なくなった。」と言う子が28名、「まだある。」と言う子が1名でした。その理由はそれぞれ次の通りです。

〈なくなった〉
○「〜も太ってきたぜ」ともう書いていないから。
○食べようと思っているなら、おおかみと一緒に食べちゃうだろう。
○「じつに、じつに、いさましかったぜ。」というのは、「まもろう」と思ったからだろう。
○「きつねはとび出した。」のは、「まもろう」と思ったからだろう。
○「はずかしそうにわらってしんだ。」は、「まもろう」と思っていたからだろう。

〈まだある〉
○せっかく太らせたひよこたちをおおかみにとられたくなかったから、戦ったのだろう。
○「ゆうきがりんりんとわいた。」のは、おおかみに勝てると思ったからだろう。

子供たちからは、このような意見が出てきました。子供たちの対立点ははっきりしてきました。

きつねがおおかみと戦ったのは、ひよこたちを守ろうと思ったからか、それとも、おおかみにとられるのが嫌だったからか。

これをもっと考えさせればよかったのですが、私はここで次のように子供たちに投げかけました。

「食べようという心はもうない」と言った人達に聞きますが、3場面までは「食べよう」と思っていたんですよね。では、食べようという心がなくなったのはどこなのですか。

「食べようという心はもうない」と言った子供たちがあげてきたのは次の3箇所です。

○「いや、まだいるぞ。きつねがいるぞ。」
○きつねはとび出した。
○ある日、くろくも山のおおかみが下りてきたとさ。

大くんが「いや、まだいるぞ。きつねがいるぞ。」で変わったのだろうと発表してくれました。それに賛成して、晃一くんが、
「きつねは、ひよこたちを守ろうと思ったからそう言ったのだろう。」
と発言してくれました。
ここで次のことが問題となりました。

「いや、まだいるぞ。きつねがいるぞ。」と言ったのはおおかみなのか、きつねなのか。

大くんと私以外の全員が「これは、おおかみが言った言葉だ。」と言います。ここから、話し合いは混沌としてきました。
〜次号へ〜

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