ふるさとの空に帰った馬

一昨日、祖父母参観で見ていただいた授業の続きです。

主人公は駅長さんか、白山号か。

上が問いでした。「駅長さんだ」という子が8名、「白山号だ」という子が21名というところからのスタートです。
「駅長さん派」の理由は2つ、
○一番活躍しているのは駅長さんだから。
○話者に見えているのは駅長さんの心の中だから。
ということです。
「白山号派」の勇起くんから反論が出されました。
「ぼくは、白山号が主人公だと思います。『白山号と駅長さんは、気もちを一つにして、ぐんぐん走りました。 』というのは、白山号の心の中も見えていると思います。
言われてみれば確かにその通りです。しかし、あやこさんが更に反論します。
「白山号の心の中も見えているかもしれないけれど、駅長さんの心の中の方がたくさん見えているから、駅長さんが主人公だと思います。」
そこで、みんなで数えてみることにしました。私が本文を読んでいき、「駅長さんの心の中」「白山号の心の中」が見えている部分をそれぞれ数えていったのです。
「白山号の心の中」が見えているのはわずかに1か所でした。「駅長さんの心の中」が見えている部分はたくさんありました。
今のところ、「駅長さん」が優勢です。
ここで、「白山号派」の大くんから新しい意見が出されました。
「題は『ふるさとの空に帰った馬』だから、白山号が主人公だと思います。」
これは、賛同する子がたくさんいました。それに対し、麻菜美さんが反論します。
「『きつねのおきゃくさま』の勉強をしたとき、題には『おきゃくさま』と書いてあるのに、主人公はきつねでした。だから、題は関係ないと思います。」
手をあげさせて確認したところ、「駅長さん派」が21名、「白山号派」が8名、始めとまるっきり数が逆転しました。
子どもたちの討論はここまで。これ以上はちょっと無理です。そう判断して、私が自分の考えを話しました。

先生は、「駅長さん」が主人公だと考えています。理由は2つです。みんなの言ってくれた通り、1場面から4場面の全ての場面で活躍しているのは駅長さんです。白山号は2場面でしか活躍していません。2つめは話者の目です。これもみんなが見つけてくれた通りです。駅長さんの心の中のことはたくさん書いてありますが、白山号の心の中のことは、ほとんど書いてありません。だから、先生は駅長さんが主人公だと思うのです。ただ、でもやっぱり白山号だと考える人はそれでいいですよ。

この時間は読み取り方を教え、それぞれの読み取りを話し合ったわけです。その結果、大方の納得のいくところへ子どもたちの読みを導きました。後は、一人一人の読み方が異なっているわけですからそれでいいのだと思っています。次の時間からは、駅長さんの心情や行動を追いながら読んでいこうということでこの時間の学習を終えました。

back