「草」(その1)

国語で詩の学習をしています。教科書には全部で3つの詩が載せられています。
最初に載せられているのは「草」という詩です。なかもとくに子という人が作者です。次のような詩です。

 草

なかもとくに子

草って強いな
だって、何もしないでも、
すくすくのびている。
草は、
自分で自分をそだてている。

一回黙読させた後、全員で声を揃えて音読させました。これまで様々な文章で音読の練習をしてきただけあって一回目とは思えないほど上手に読むことができました。「読む」ということの第一段階は「黙読・音読できる」ということです。スラスラ読むことができなければ、内容を理解することなどできないからです。今回は短い文章でもありますので、この段階は短時間でクリアすることができました。

さて、音読ができた後、この詩で何を学ばせればよいのでしょうか。様々な学習が考えられると思いますが、今回は次のような学習をしてみました。
こう問うたのです。

この詩の話者は、草と何かを対比しています。草と何を対比しているのでしょうか。
ノートに書きなさい。

「ええ、難しい!」
これが子どもたちの最初の反応です。それはそうでしょう。しかし、手も足も出ない問題ではありません。2年2組の子どもたちなら考えられるでしょう。クラスの全員が簡単に答えられるような問題では学習する意味がありません。学習する前から子どもたちはわかっているのですから。逆に、クラスの中に一人も答えられる子どもがいないような問題もだめでしょう。子どもの限界を越えているからです。適度な抵抗がある問題が子どもたちに「学び」を生み出すのです。私は、上の問題を今の2年2組の子どもたちにとって適度な抵抗がある問題であると判断したわけです。
さて、難しいと言っていた子どもたち、どんな答えをノートに書いたでしょうか。およそ、半数の子どもたちは答えを書くことができませんでした。そして、もう半数の子どもたちからは、4つの答えが発表されました。
○花 ○強い ○人間 ○自分
この4つの答えが出されたところで子どもたちに尋ねました。

4つの答えが出されましたが、1つだけ絶対にちがうというのがあります。仲間はずれのものです。どれでしょう。

これは結構簡単に答えが出ました。「強い」です。これだけは名詞ではありません。もちろん、子どもたちは名詞などということばは知らないわけですが、「草」と対比されるものとしてふさわしくないと判断できたのでしょう。
名詞3つが残されたところで検討に入りました。

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