かけ算九九の学習

懇談の中で、学級全体にかかわるような話は特になかったように思いますが、算数の学習について若干ご質問がありましたので、書いておこうと思います。かけ算の学習についてです。2年生の学習の大きなポイントでもありますので、少々堅苦しいですが是非お読み下さい。

かけ算の学習を始めたのは今週からです。まだ1週間もたっていません。始まったばかりなのです。私はかけ算の学習について、大きく次の4つの方針をもって指導しています。

1 7の段から学習を始める。
2 1つの段をすべての子どもが覚えてから次の段に進む。
3 九九は順序なく覚える。
4 間違った九九を口に出さない。

では、上の4つがどういうことなのかを説明します。

■7の段から学習を始める
普通は、2の段か5の段から学習を始めることが多いのです。子どもたちにとって2とびの数、5とびの数は覚えやすいからです。7の段は子どもたちにとって抵抗があります。では、なぜ7の段から始めるのでしょうか。それは、難しいからです。間違えやすいからです。2の段、5の段から学習していると、7の段の誤答が非常に多いのです。7の段をうろ覚えのまま3年生になってしまう子が出てくるのです。ですからたっぷり時間をとって、7の段からやろうというわけです。

■1つの段をすべての子どもが覚えてから次の段に進む
「そんな難しい段から始めて家の子は大丈夫だろうか?」と心配される方もいらっしゃるでしょう。ご安心下さい。29名全員が7の段を覚えていないうちは次の段には進みません。早く覚えた子に合わせて学習を進めていると、覚えられない子は完全に取り残されてしまいます。前の段を覚えていないうちに次の段の学習をしてしまうのですから・・・。
すべての学習についてこのようにすることは難しいですが、九九は今後の子どもたちの学習に多大な影響を及ぼす大切な学習ですので、全員が完全に覚えられるようにしたいのです。

■九九は順序なく覚える
これも普通とは違います。普通は「二二が4」から始めて歌のように覚えます。しかし、このように学習すると九九を思い出すのに時間がかかるのです。「七七?」と聞かれると「七一が七」から順番に言っていかないと思い出せない子が出てくるのです。ちょうど、私たちが突然歌の歌詞を聞かれても最初から歌っていかないと思い出せないのと同じです。
九九は順序なく思い出せるようでなくては役に立たないのです。実際の練習では1回ごとに九九のカードをバラバラにして学習します。トランプのカードをきるようにです。この学習のあいまに順番に言わせる学習を入れることにしています。

■間違った九九を口に出さない
間違った答を口に出すとそれが記憶されてしまいます。一度記憶された誤答を正しい答に記憶しなおすのは非常に難しいことです。ですから、自信のないものについては、すぐにカードの裏に書いてある答を見るようにします。
お家で練習するときにも子どもたちが正しい答を言うまで待つことはしないで下さい。3秒以内に答えなければ正しい答をすぐに教えて下さい。

■その他お願いしたいこと
毎日宿題として1分間テストを持たせます。お忙しいとは思いますがわずか1分間です。おつきあいをお願いします。
全部で 問です。問題は子どもたちがカードを見ながら自分で書きます。お家の方は時間をはかって合図してやって下さい。正確に1分間です。1分間でできなかった問題についてはやらせないで下さい。
答え合わせは子どもたちが自分でやります。(答え合わせをしながらも覚えるのです。)
できない問題が多くとも決して叱らないで下さい。叱ると子どもたちは二度と家で学習したくなくなります。
前の日よりもよくできたらできるだけ大げさにほめてやって下さい。前の日よりも成績が悪かったら「明日はがんばろうね。」と励ましてやって下さい。
他の子どもと比べるのではありません。前の日の自分と比べるのです。
学校でも毎日1分間テストは行います。学校で1回、家で1回やるわけです。しばらくお手数をおかけいたしますが、ご協力よろしくお願いいたします。

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