消費的連帯・生産的連帯

金曜日はお忙しい中、学習参観においでいただきましてありがとうございました。「お手伝い」をテーマとした学習でした。使った資料は、およそ下のようなストーリーです。

「たかし」はお母さんに自分のしたお手伝いの請求書を渡した。お母さんは、たかしの請求どおり100円を渡したが、たかしにも請求書を出した。しかし、お母さんが請求書に書いた請求額はいずれも0円だった。

「お母さん」がなぜ、0円と書いたのかを十分考えさせたかったのですが、子供たちにとっては難しかったようです。

次に紹介するのは、野口芳宏という先生の講演録の一部です。演題は「子供は家族とどう結ばれているか -消費的連帯・生産的連帯-」。今回の道徳授業とも大きくかかわっている内容ですので、紹介します。

今の家庭の中の子供というのは、家族と、どうやって結ばれているのかということを考えてみましょう。
だいたい、子供に家族のことを話させますと、特に連休とか夏休みということになりますと、どこどこに連れていってくれるというのが子供にとっては、一番の楽しみなんですね。あるいは、家族で食事に行くとかさ。それも結構です。
しかし私はね、少し堅苦しい言い方で悪いんですけれど、そういうつながり方を「消費的連帯」と言っているんです。消費的連帯とはね、必ずそこに消費がともなう。消費をたくさんしてもらったことによって、愛を感ずる場合です。いっぱいごちそうをしてくれた。好きなところへ連れていってくれた。おいしい料理のあるホテルで一泊した。全部金がかかる。消費的連帯ですね。これはね、「金の切れ目が縁の切れ目」なのね。都合の悪くなると連れていってもらえないわけです。そうするとそういう消費的連帯の中で育ってきた子供というのは「ケチ」とか、「話せねえの」とかね、そういう形になっちゃうの。これは消費的連帯と言ったけれども、「連帯」でも何でもないですね。消費的同居とでもいったらいい言葉です。
私は本当に人間と人間が心を結ばせる連帯というのは、必ずそこに生産性がなくっちゃいけないと考えています。それを「生産的連帯」と私は言っています。生産的連帯というのは、子供と親とがお互いに感謝し合いつつ結ばれるという場合です。
例えば、明日お父さんが出張で遠くへ行くというとき、
「よしボクが靴を磨いてやろう」
と思う。で、靴をこっそりとピカピカに磨いてお父さんが埃っぽい靴かなと思っていたらピカピカに磨いてある。
「誰が磨いた?正夫か。ああ、ありがとう」
となる。お父さんが遅く帰ってくる。
「お父さん、お風呂沸かしてあるからどうぞ」
「お、誰が沸かしてくれた?」
「私が沸かしました」
「おお、光子が沸かしてくれたのか、ありがとう」
と、こういうふうに家族のためを思って子供があることをする。されたことに対して親が感謝する。こういうのを私は「生産的連帯」と呼んでいるわけです。
(中略)
生産的連帯には金が一銭もかかりません。ちょっとその気になればいつでも早速やれるものですね。風呂を沸かしておく。お母さんがつかれた体でもって食器の片づけをしているので、ちょっと手助けをする。そうしますと、子供が親にとってなくてはならないものになってくる。
「お前のおかげで家が明るくなる」
「あんたのおかげでお母さんが助かる」
子供に対して親が感謝するようになる。

4年生ともなれば、できるお手伝いもずいぶんと増えてきているはずです。「生産的連帯」を深めていきたいですね。


Yさんの自学帳に、心和む素敵な文章が書かれていましたので紹介します。

Y.H
今日、2年生の梨絵さんと花をつんで遊んだ。花をつんでいるとちゅう、いちごやくわの実もつまみ食いをいっしょにした。
花をつんでスクールバスまちあいじょに花をおいて、花かんむりをつくった。花がなくなりそうになったら、一人が花をとりにいった。花かんむりができたら、のこった花で小さな花たばをつくった。
ぜんぶかんせいしたら、まちあいじょをきれいにしてから、おじいちゃんやおばあちゃんに、かんむりとミニ花たばを1こずつあげた。あげると、このおじいちゃんとおばあちゃんは「ありがとう」と言ってくれた。なんだか体の中の水がきれいになったような感じがした。
また、こんどあげていないおじいちゃんおばあちゃんにあげたいと思った。

前に勉強した「水」の話が友里さんの中に残っていたのでしょう。友里さんの体の中の水はきれいになったはずですよ。


■今週から水泳学習が始まります。3,4年生合同です。3,4年生の水泳学習は、月曜5校時、水曜4校時、金曜5校時の3時間です。各曜日内で時間割を調整しますので、水泳以外の持ち物は時間割どおりとなります。昨年同様、プールカードを使用します。本日配布致しましたので水着やバスタオルと一緒に持たせてください。

■「夏休み学習ブック」の注文袋を配布しました。購入を希望される方はお申し込みください。一緒にお示しした「あかねこ夏スキル」を注文する場合は、配布した注文袋ではなく、古封筒等にお金を入れてご注文ください。こちらは、340円となります。