とる・ひく・かける

とる
川崎洋

はっけよい すもうとる
こんにちは ぼうしとる
てんどんの でまえとる
セーターの ごみをとる
のらねこの しゃしんとる
かんごふさん みゃくをとる
おはなみの ばしょをとる
コーラスの しきをとる
たんじょうび としをとる
リリリリリ じゅわきとる

これは、教科書に掲載されている詩です。詩の中で使われている「とる」は、すべて違う意味で使われて言います。日本語には、この「とる」のように、かなで書くと同じでも、いろいろな意味を持つ言葉があります。子供たちには、国語辞典を調べさせながら、「とる」が実に多くの意味を持っていることを確認させました。
問います。

詩を読むと、「○○とる」となっている行と、「○○をとる」となっている行があります。どのようなときに「を」があり、どのようなときに「を」がないのですか。

すぐに分かるかなぁと思っていたのですが、子供たちにとってはなかなかに難しい問いだったようです。そこで、全員に音読をさせながら、私が手を打って音の数を意識させてみました。すると、莉央さんが気付きました。
「○○をとる」の「を」をとると、詩のリズムがおかしくなる」
と言うのです。その通り。この詩は、すべて五音で構成された詩です。五音のリズムを作るために、「を」が入ったり入らなかったりしているのですね。

さて、「とる」と同じように、多くの意味をもつ言葉に「ひく」や「かける」があります。どのような使い方があるのかをノートに書かせ、発表させた後、川崎洋さんの「とる」に倣って、「ひく」「かける」という詩を書かせてみました。次に紹介するのが、子供たちが書いた詩です。

N.S
弓道の 弓をひく
運動会 綱をひく
ころもがえ たんすひく
なおったよ はれがひく
ごはんだよ いすをひく
分数だ 線をひく
ババぬきだ カードひく
フライパン 油ひく
福引き券 くじをひく
お日さまだ 雨がひく

R.T
ガチャガチャと ドアをひく
ゲホゲホと かぜをひく
ひゅんひゅんと 弓をひく
ドキドキと くじをひく
ずりずりと 後をひく
ポロポロン ピアノひく
ザーザーと 水がひく
キョロキョロと 辞典ひく
ブロロロロ 人をひく
サラサラと 粉をひく

M.M
ライオンが 野をかける
キムチなべ 火にかける
友だちに 電話かける
あれ見えない めがねかける
どっこらしょ こしかける
悪いわね 世話かける
よっこいしょ 服かける
たいへんだ 橋かける
工作に 時かける

K.M
渋センが 世話かける
パラパラと こなかける
4×5 数かける
Mが こしかける
あの人が 死にかける
黒板を 立てかける
さおだけに 服かける
きゅうりにも みそかける
下手料理 こげかける
火事になり 水かける

H.T
父母に 世話かける
算数で 数かける
木のえだに ひもかける
よせなべを 火にかける
ほしざおに 服かける
牛肉に たれかける
生き物が 死にかける
人間が 陸かける
フラワーに 水かける
ギャンブルで 金かける

本日午後から明日まで、出張のため、教室を空けさせていただきます。理科・社会の授業を入れましたので、自習時間は2時間だけとなります。よろしくお願いいたします。Halloween祭りにも参加できず、残念です。