『白いぼうし』(その2)

前号で紹介した感想の中に、松井さんの人柄に触れていたものがいくつかありました。そこで、まずはこんな問いを投げかけてみました。

松井さんは、どんな人ですか。

ノートに書かせた後、発表されたのは、こんな意見です。
「やさしい人」
「親切な人」
「いい人」
「心の広い人」

なぜ、そう思ったのですか。理由になりそうなところに線を引いてごらんなさい。

一人一人が線を引いた場所は、それほど多くありませんでしたが、発表された意見を集めてみると、相当な数が集まりました。これが集団で学習するよさですね。

黒板には、みんなが発表してくれた意見が書かれています。この中で、「確かにそうだな。」と自分が納得できるものを理由に、自分の考えをノートに書きましょう。

子供たちが書いたのが次の文章です。

松井さんは、どんな人か。
私は、やさしい人だと考える。理由は7つある。
第1に、52ページに「にこにこして答えました。」と書いてある。にこにこして話すと、とても気持ちがいいから、やさしい人だと考える。
第2に、54ページに「車がひいてしまうわい。」と書かれている。ひいてしまうことを心配している松井さんは、やさしい人だと考える。
第3に、54ページに「ぼうしをつまみあげたとたん」と書いてある。車がひいてしまわないようにぼうしをつまみあげた。だから、やさしいと考える。
第4に、「どんなにがっかりするだろう」と書いてある。松井さんは、1回も会っていない他人なのに、ちょうをにがしてしまったことを反省しているからやさしいと考える。
第5に、松井さんは、かわりに大切な夏みかんを入れてあげたから、やさしいと考える。
第6に、「どちらまで。」とすぐに聞いたからやさしいと考える。ふつうなら、「お母さんは。」などと聞く。
第7に、「菜の花横町のことですね。」とまちがえないようにくりかえしているからやさしいと考える。

松井さんは、どんな人か。
ぼくは、やさしい人だと考える。なぜか。理由は9つある。
第1に、52ページの8行目に「にこにこして答えました。」と書いてある。ふつうに答えると思っていたけれど、にこにこして答えるのがやさしいと思う。
第2に、53ページに「もぎたてなのです。〜とどけたかったのでしょう。」と書いてある。ものすごくくわしく説明しているのがやさしいと思う。
第3に、「おや、車道のあんなすぐそばに、小さなぼうしが落ちているぞ。風がもうひとふきすれば、車がひいてしまうわい。」と書いてある。ちょっと見ただけで、小さなぼうしが落ちていることに気づくことがやさしいと思う。
第4に、「松井さんは、車から出ました。」と書いてある。ぼうしを取りに行くのはやさしいと思う。
第5に、「せっかくのえものがいなくなっていたら、この子は、どんなにがっかりするだろう」と書いてある。ふつうの人なら、持っていくだけだけど、松井さんは、その子の気持ちを思いながら持っていったからやさしい。
第6に、「運転席から取り出したのは、あの夏みかんです。」と書いてある。ちょうのかわりに、大切にしていた夏みかんを取り出したのがやさしいと思う。
第7に、「松井さんは、その夏みかんに白いぼうしをかぶせると、とばないように、石でつばをおさえました。」と書いてある。とばないように石でつばをおさえるのがやさしいと思う。
第8に、「ええと、どちらまで。」と書いてある。ちゃんと、最初に聞いているのがやさしいと思う。
第9に、「菜の花橋のことですね。」と書いてある。ちゃんと、そこまで送ってくれたのがやさしいと思う。

今日は、大勢の子供たちが感想の中で触れていた次の問題について、意見を交換し合いました。

女の子はちょうか。

詳細は次号で。