福祉の心を育む

国語で「手と心で読む」という文章の学習をしています。点字をテーマとした文章です。また、総合では「福祉の心を育もう」をテーマに視覚障害の学習をしています。国語と総合2つで共通のテーマを学習しているわけです。

目が不自由だとどんなことが困るだろう。

まず、子供たちに聞いてみたのはこれです。子供たちからは次のような発言がありました。

・文字が読めない。
・歩くときにぶつかる。
・物の区別ができない。
・人の顔や表情が見えない。

そうは言ってみても、実際に見えないとはどのような状態なのかが分からなければ始まりません。そこで先週、アイマスクを使っていくつかの体験を行いました。Yさんが自学帳にシリーズで書いてくれていますので、紹介します。

9/3
今日は、国語の勉強で「点字」という文字を習いました。そして、目の不自由な人の話を読みました。
その人の話では・・・。その人は19才の時に急に目が悪くなったそうです。そして、点字をおぼえるのに何日もかかったそうです。
私も目をつぶって席にもどったり赤えんぴつを取り出して自分の名前を書いたりしてみました。全部目をとじてやるのです。私はたったの1日でも、1時間でも見えないのは大変です。それに、いちばん大好きな家族の顔が見えないのはとてもつらいなと思いました。

9/4
今日の5時間目に、むらさきの折り紙でつるを作りました。私はつるなんてふつうに作れる!と思いました。でも、そのつるは少しふつうのつるとちがうのです。つるのしっぽを強く引っぱったら羽がパタパタッとなるのです。
(中略)
かんたんにできた人は先生から、アイマスクと折り紙をもらっていました。そのアイマスクは一体何に使うの?と思ったら・・・。目かくしをしながらパタパタづるをおるのです。私もそのアイマスクをつけてみたかった・・・。
(後略)

9/6
今日はアイマスクと白杖を使って3階を1周しました。
1回目は、アイマスクだけで1周しました。頭をかべにぶつけました。手でさわって、かべはここにあるとかが分かりました。でも、白杖を持って3階を1周すると、かべとのきょりがよく分かりました。それに、かべにも全ぜん当たりませんでした。
私は、目の不自由な人にこんな物ができたらいいなと思います。それは、目の不自由な人の耳元に機械をつけて「ここは止まってください」とか注意をするのです。そうしたら、目の不自由な人は止まって何もぶつからないようになります。
私は、こういう目の不自由な人に役立つ物ができればいいなと思いました。

9/7
今日は、アイマスクと白杖だけでなく、ガイドヘルプつきで3階を1周しました。
ガイドヘルプというのは、目の不自由な人のそばにいる人です。目の不自由な人は、周りの物や自分がどこにいるのかがあまり分かりません。だから、「ここは階だんですよ」とか「もうわたっていいですよ」と道を教えてくれる人です。でも、口だけでは分からないので、うでをくみます。ガイドヘルプは、目の不自由な人の半歩前を歩くのです。そして、目の不自由な人は空いている手で白杖を持ちます。
私たちもガイドヘルプつきで3階を1周してみたら、すぐに終わってしまいました。ガイドヘルプは、説明するのが少しむずかしかったです。

Yさんの自学帳を読むと、一つ一つの体験を通して何を感じ、何を思ったのかがとてもよく分かります。
子供たちは、これから図書やインターネットを使って調べたり、施設の見学を行ったりする予定です。