ネットでけんか

本日は、学習参観にお出でいただきましてありがとうございました。まだまだ準備不足、練習不足の感は否めませんが、今回は中間発表です。完成に向け、さらに学習を進めていく予定です。
さて、今回の発表に向け、子供たちはずいぶんとコンピュータを活用しました。

・自分の課題を調べるためにインターネットを使う。
・発表原稿を書くためにワープロソフトを使う。
・発表用のスライドを作るためにプレゼンテーションソフトを使う。

インターネットやコンピュータなしで学習をしていたら、今回の発表はまったく違ったものになっていたでしょう。
前回の参観では、インターネットを使った情報検索の学習をごらんいただきましたが、先週の金曜日に「情報モラル」をテーマとした道徳の学習を行いました。前回の参観授業はインターネットやコンピュータの「光」に部分にスポットを当てたものでした。金曜日の道徳の授業は「影」の部分を扱ったものです。
まず、子供たちに次のお話を配りました。

 ぼくの名前は真二。パソコンが得意で、今、インターネットの掲示板に夢中です。スポーツや遊びのこと、学校でのことなどを書きこんで楽しんでいます。ネットの掲示板では好きなことが言えるので、ストレス解消にもなります。会ったことはないけれど、いろいろなことを話せる友達もできました。
 ある日、休み時間にサッカーをしていると、同じクラスの洋介くんが、わざと足をかけてファールをしてきました。
 家に帰ってもムカムカした気分がおさまらないまま、自分の部屋のパソコンに向かいました。そして、この気持ちをだれかに聞いてほしくて、サッカーでファールされたことを掲示板に書きこみました。この掲示板には洋介くんもときどき書きこみをしています。
 しばらくすると、洋介くんからも書きこみがありました。そこには、ぼくの方が悪いように書いてあったので、カッとなって悪口を書きました。
 すると、その書きこみを見た洋介くんから、さらにぼくを悪く言う書きこみがありました。いつもだったらそんなにカッとしないのに、その書きこみを見たとき、とてもムカついた気分になりました。そこで、すぐにお返しの書きこみをしました。「もう絶交だ!」と書きこんだのです。

子供たちに尋ねます。

悪いのはどちらですか。

・真二 13名
・洋介 16名

これは予想外です。私はもっと「洋介が悪い」と考える子供が多いと思っていました。配ったお話が、真二側からの言い分だったからです。ただ、人数が拮抗していた分、このあとの話し合いは大いに盛り上がりました。私はほとんど口を挟まないまま、20分ほども討論は続いたでしょうか。
「私は真二の方が悪いと思います。先に悪口を書きこんだのは真二だからです。」
「ぼくもそう思います。昼休みのサッカーの話で、二人の問題なのに、ネットで解決しようとしているからです。」
「私は、洋介が悪いと思います。わざと足をかけたのは洋介だからです。」
「そうです。原因を作ったのは洋介だと思います。」
「真二は、みんなに聞いて欲しかっただけです。悪いのは洋介です。」
「『絶交だ!』なんて言うのは、真二の言い過ぎです。」
「洋介も読むことを知っていて掲示板に書きこむなんて、けんかを売っているのと同じだと思います。」

話し合い後の子供たちは次のように変わりました。
・真二 18名
・洋介 11名

このお話は、真二の言い分しか書いていませんね。実際に、真二や洋介が掲示板にどんな書きこみをしたのか知りたくありませんか。

このように言って、掲示板の書きこみをプリントした資料を配りました。

〜次号へ〜