『一つの花』

少し前に、「一つの花」という物語文の学習を終えました。戦争がテーマとなっている物語です。この物語は4つの場面から構成されており、1から3場面は戦中、4場面は10年後という設定です。
戦中と戦後の描かれ方を対比的に読んだり、題にもなっているコスモスの描かれ方を読んだりした後、次の問いについて考えました。

「コスモス」の裏に隠された意味は何か。

「コスモスは何を象徴しているのか」ということを問うているわけです。4年生の子供たちにとっては、難しい問いではありますが、物語の中でコスモスがどのように描かれているのかがヒントとなります。子供たちからは、次のような考えが出てきました。

・思い出
・喜び
・幸せ
・平和

最初は、「思い出」と考える子供が圧倒的だったのですが、話し合いを経た後は、その様相がずいぶんと変わりました。「幸せ」「平和」と考える子供が多くなったのです。
学習のまとめとして子供たちが書いた文章をお読みください。

私は、「コスモス」にかくされたうらの意味は「幸せ」だと考える。理由は2つある。
1つ目は、お父さんがゆみ子に大事にしてほしいと願ったものだからだ。
2つ目は、4場面で、ゆみ子の家をいっぱいに包んでいるからだ。ゆみ子が4場面で幸せそうにしているからそう思った。
このような理由で、「コスモス」にかくされているうらの意味は「幸せ」だと考える。

ぼくは、「コスモス」にかくされたうらの意味は「幸せ」だと考える。
1つ目の理由は、お父さんが、ゆみ子に幸せになってほしいという願いをこめてあげたものだと思うからだ。
2つ目の理由は、4場面でゆみ子の家をお父さんからもらったコスモスが包んでいるからだ。だから、ゆみ子は幸せで、スキップをしながら外へ出たのだと思う。
3つ目の理由は、お父さんが一輪だけの幸せをあげたから、十年の年月が過ぎ、ゆみ子は幸せになったと思うからだ。
4つ目の理由は、3場面のときは忘れられたようにさいているけれど、4場面のときは目立ったようにコスモスがさいていて、まるでコスモスも幸せになった感じがしたからだ。
ぼくは、この4つの理由で、うらの意味は「幸せ」だと考える。

ぼくは、「コスモス」にかくされた裏の意味は、「平和」だと考える。理由は、5つある。
1つ目は、平和は戦争中に忘れられていたものだからだ。3場面で、コスモスは忘れられたようにさいている。
2つ目は、戦争中は1つ(一輪)しかなかったが、戦後はゆみ子の家を包んで数がふえたからだ。
3つ目は、お父さんが最後まで見つめていたものだからだ。
4つ目は、お父さんがゆみ子に大事にしてほしいと願ったものだからだ。
5つ目は、ゆみ子がもらって喜んだものだからだ。
このような理由で、ぼくは「コスモス」にかくされた裏の意味は、「平和」だと考える。

一人一人が、自分なりの根拠をもって自分の考えを書くことができました。今後は、一つ一つの理由をより詳細に、そして、筋道立てて書くことができるような指導を継続していきたいと考えています。家庭学習で取り組んでいる自学でも、「自分の考えを書く」という課題に挑戦していってほしいと願っています。