ごんぎつね(その4)

ごんぎつねの学習もいよいよクライマックス。これは、学習参観日でごらんいただいた授業です。

6場面の初め、兵十はごんのことをどう思っていましたか。

「殺そうと思っている。」
「憎んでいる。」

兵十がごんを憎んでいることが分かる表現を指摘しなさい。

「ぬすみやがった」
「あのごんぎつねめが」

このような兵十の心が変わったのはどこですか。教科書に線を引きなさい。

子供たちが線を引いた箇所は、次の5箇所に分かれました。

A 兵十はかけよってきました。(13名)
B うちの中をみると、土間にくりが固めて置いてあるのが、目につきました。(2名)
C 「おや。」と、兵十はびっくりして、ごんに目を落としました。(14名)
D 「ごん、お前だったのか、いつも、くりをくれたのは。」(0名)
E 兵十は、火なわじゅうをバタリと取り落としました。(2名)

しかし、話し合いによってこの人数分布は大きく変わりました。特に、Eだと主張するHさんの発言は、多くの子供たちの意見を変えました。

兵十の心はどこで変わったのか。私はEだと思う。理由は2つある。
1つ目は、79ページの3行目に、兵十が「ごん、おまいだったのか、いつもくりをくれたのか。」とごんに問いかけ、それにごんはうなずいた。ごんがうなずいたから、兵十は「ごんだったのか・・・」とこうかいし、火なわじゅうを取り落としたと思うからだ。
2つ目は、もしCだったら兵十が火なわじゅうを取り落とすタイミングはCの文を言った後だと思うからだ。火なわじゅうを取り落とすということは、ごんがくりを毎日持ってきてくれたことが分かったということだ。ここで分かったのなら、兵十はわざわざごんに問いかける必要がない。
「ごん、おまいだったのか、」の「、」は「?」だ。だからごんはうなずいた。「!」ならごんはうなずかない。
このような理由で、兵十の心が変わったのはEだと思う。

ぼくは、Eだと考える。兵十は家の中があらされているかをたしかめるために来て、くりが目についている。そして、次にごんに目がついている。「ごんかも」と不思議に思って聞いたから、兵十に分かった。だから火なわじゅうを取り落としたのだと思う。
Cには反対だ。ここで分かったのなら、聞く前に火なわじゅうを取り落としているはずだからだ。

私はEだと思う。
なぜなら、兵十が問いかけ、それにごんが「うん」と答えたから、「やっぱり」と確信して火なわじゅうを落としたからだ。
もし、これがCなら、「おや。」の後に「兵十は火なわじゅうを取り落としました。」が来るはずだからだ。
だから、私はEだと思う。もし、「ごん、おまいだったのか、いつもくりをくれたのは。」の「、」が「?」ではなく「!」だったら、ごんは「うん」とは答えないと思う。

今回は、最初の自分の考えだけではなく、授業中の友達の発言を反映させながら意見をまとめる子供が多く見られました。これこそが集団で学ぶことのよさですね。これからも互いに意見を戦わせながらより質の高い学びをしていってほしいと願っています。