出会いの序章(その2)

先週は、ほとんど子供と接する時間がないまま下校時刻となりました。しかし、昨日からは普通授業開始。しっかり、子供たちと向き合うことができます。
机の上の物をすべてしまわせ、姿勢を正させます。学級のスタートに当たり、まずは、私が絶対に許さないことを伝えました。

先週、みんなに連絡帳を書いてもらったとき、「○○○そうな先生」と書いてもらいましたね。嬉しいことに「こわそうな先生」と書いた人は一人もいませんでした。ただ、いつもやさしいわけではありません。次の三つのとき、先生は鬼になります。
一つ目は、命に関わる危険なことをしたときです。危ないところに登ったり、危険なものを振り回したりしたときですね。
二つ目は、いじめをしたときです。31人が同じ教室で生活するのですから、ケンカをすることだってあるでしょう。それは仕方ありません。ケンカは両方悪いのですから、また仲直りをすればよいのです。でも、いじめはケンカとは違います。何もしていない相手を一方的に攻撃するのはいじめです。これは絶対に許しません。
三つ目は、同じことを三度注意されて、まだ直そうとしないときです。人間ですから、失敗することもあります。次に気を付ければよいのです。直すことができるのが、人間のいいところです。三度も同じ注意をされてはいけませんね。
この三つのとき以外は、やさしいはずですから安心してください。

子供たちは、しっかりと聞いてくれました。ただ、こわいもの見たさなのでしょうか。「先生が鬼になったところを見てみたい」という子供が何人もいます。できたら、一年間、鬼にならずにいたいものです。

続けて、子供たちへの願いを話しました。

コンピュータと人間は何が違うでしょう。いちばん大きな違いは、コンピュータは間違えないけれど、人間は間違えるということです。なんだか、間違えないコンピュータの方がよさそうに思えるけれど、そうではないのです。なぜなら、人間は間違えることによって成長できるからです。コンピュータは、間違えないから成長することはありません。
今、教室にコンピュータがあるね。このコンピュータは、計算を間違えることはありません。でも、今より賢くはなれないのです。でも、みんなは違います。一年後には、今よりずっと賢くなっているはずです。それは、たくさん間違えるからです。間違えるから賢くなるのです。たくさん間違えなさい。間違えた分だけ、賢くなれます。
動物と人間は何が違うでしょう。こういう言葉を知っていますか。「○肉○食」。(3年生には、ちょっと難しいかなと思ったのですが、瑛彦くんが「弱肉強食」と答えてくれました。)弱いものの肉を強いものが食う。そういう意味です。動物の世界は弱肉強食です。でも、人間は違います。弱いものをいたわることができるからです。弱いものをいたわることができるのが人間なのです。

間違いを恐れず、賢くなってほしい。お互いをいたわるやさしさをもってほしい。子供たちへの私の願いです。
ここまでは、言うなれば私の「方針」です。担任である私の考えを子供たちに示したのです。3年3組という学級を作っていくために、続いてしなければならないことは、仕組みを作ることです。言い換えれば、誰がどんな役割を担っていくのかということです。
下の写真をご覧ください。子供たちが「この学級に必要だ」として挙げてきた仕事の数々です。自分は、どの仕事を担当したいのか。それを決めてくることを宿題としました。全員が、一人一役を受け持つことになります。今日、それが決まりました。