リスタート

朝、教室の窓を開けると、よどんだ教室の空気が、新鮮な早朝の風と入れ替わりました。長い間、主役がいなかった教室に久しぶりに子供たちが戻ってきます。
休み中、事故等の連絡は一つも入ってきませんでした。きっと、32名全員が元気に顔をそろえてくれることでしょう。そう願いながら、黒板には、前日のうちに子供たちへのメッセージを書いておきました。メッセージの冒頭には、三つの質問が並んでいます。

自分の力で起きられましたか。
今朝、何回「おはよう」と言いましたか。
朝ごはんは食べてきましたか。

8時が近づいた頃、続々と子供たちが登校してきます。やはり、学校には子供たちの歓声がよく似合います。これがない学校は、学校ではありませんね。
私の願い通り、1人も欠けることなく32名全員の顔が教室にそろいました。その顔は、休み前以上に黒く日焼けし、体も一回り大きくなったように感じます。寝ぼけた顔をしている子供は1人もいません。どの子も笑顔です。久しぶりに会う友達と、お互いの夏休みを語り合っています。
まずは、健康観察。今日は、元気に顔をそろえていますが、休み中、病気をした子供はいなかったでしょうか。大きなけがをした子供はいなかったでしょうか。多少の、風邪や食べ過ぎによる腹痛等はあったようですが、大きなものの報告は一つもありませんでした。本当に元気に夏休みを過ごしてくれたようです。このいちばん大きな宿題を全員がクリアしてくれたことを本当に嬉しく思いました。
さて、続いては先の三つの質問に挙手で答えてもらいました。いちばん成績が悪かったのは一つ目の質問でした。自力で起きた子供は約半数。残りは、お家の人に起こされてようやく布団から這い出たようです。週の予定表にも書きましたが、一日も早く学校生活に合わせ、自分の生活リズムを作っていってほしいものですね。あっ、私もですが・・。

2時間目は、持ってきた夏休みの作品に名札を付け、1人ずつ前に出て、作品紹介をしてもらいました。事前に何の予告もしていませんでしたので、多少戸惑いながらの発表ではありましたが、なかなかの力作がたくさんそろいました。汗を流しながら、製作、調査、観察に取り組んだ子供たちの姿が浮かびます。友達からの拍手をもらい、夏休みの苦労も報われたことでしょう。

子供たちが下校した午後からは、提出された生活表をじっくりと読ませてもらいました。毎日のように書かれた「一言日記」から、一人一人の夏休みが読んでいる私に伝わってきます。
「夏休みをふりかえって」の欄から、何人かの感想を紹介します。

■ナイトウォッチングで大きいナメクジとほたるのよう虫を見ました。大きいナメクジははじめて見ました。ほたるを見られてよかったです。
■旅行に行った苗場はすずしかったから、帰ってきてからクーラーを多くつけました。
■とても楽しい夏休みになりました。でも、全体的に夏休みの宿題の方があとになり、たいへんでした。こんどは、さいしょのうちにします。
■山や海やたきなどで虫取りや山のぼりをしました。楽しかったです。
■私はいろいろな行事にさんかして、いろいろなことを学びました。はんせいするところは、たまに勉強をわすれたり運動をわすれたりしたところです。
■生活のめあてが、できた日があまりなかった。来年がんばりたい。
■短い夏休みだったけれど、いろんなことを学びました。
■いろんなところにつれていってもらったけれど、私はわすれずに自学ノートをやりました。毎日するっていうことは、かんたんなようだけど、わたしにはつらかったです。でも、がんばりました。
■夏休みにしかできないことができて、よかったです。もう少し短いといいのだけれど。

s最後の子供は、よほど学校が始まることを待ち望んでいたのでしょうね。
保護者の皆様からも、ていねいなコメント書いていただき、ありがとうございました。多くの方が、子供たちのがんばりを大いにほめてくださっていました。子供たちにとっても大きな励みになったことでしょう。