数え方

(※ この実践は、椿原正和氏の追試です。『椿原正和・授業改革提言集 第2巻』)

木曜日は、学習参観・学級懇談会にお出でいただきまして、ありがとうございました。国語では「『分類』ということ」という学習をしています。身の回りに「分類」されているものはいくつもありますが、「数え方」もその一つです。
『数え方の辞典(小学館)飯田朝子著』という本があります。1999年の東京大学大学院の博士論文がもとになってできた本です。金曜日の授業は、この研究結果を扱ったものです。

まず、猫の写真を示し、問いました。

何と数えますか。

全員が「匹」と答えます。飼っている子供も3名ほどいました。続いて、牛の写真を見せます。

何と数えますか。

間違える子供もいるかなと思ったのですが、一人も間違えることなく「頭」と答えました。

犬は何と数えますか。

これはもちろん「匹」ですね。子供たちも余裕の表情で答えてきます。

象は何と数えますか。

これも簡単。「頭」という答えです。
ここからは、子供たちも知らないだろうという小型動物を選んで写真を見せました。

これは何という動物でしょう。

子供たちは、思いつくままにいろいろな動物の名前を発言してきますが、予想通り、誰も知りません。そこで、次のように言いました。

先生も分かりません。名前は分からないけれど、何と数えますか。

名前は分からないけれども、子供たちは「匹」と答えてきました。
次に見せたのは大型動物です。

これは何という動物でしょう。

知らないだろうと思っていたのに、子供たちは知っていました。YくんとHさんが「オカピ」と答えてくれました。正解です。

これ、どっちで数えると思う。

「オカピ」だと初めて知った子供も含め、全員が「頭」と答えました。

匹で数える動物と頭で数える動物がいる。どう違うのですか。ノートに書いてごらんなさい。

三つの考えが出されました。
「小さい動物と大きい動物の違いだと思います。」
「軽い動物と重い動物の違いだと思います。」
「強い動物とやさしい動物の違いだと思います。」
どれが正しそうか挙手させたところ、多くの子供が「大きさ」を理由として選択していました。

不思議に思うことがある人。

「牛より小さいけれども、頭と数える動物もいる。」
「中くらいの動物は、どう数えればいいか分からない。」
つまり、大きい、小さいを決める基準が分からないというわけです。

ある生き物より大きいものが頭って数えてね、ある生き物より小さいものを匹って数えるんです。何だろう。書いてごらん。

ノートを見て回ると、ほとんどの子供たちが正解。「人」です。人より小さい動物は「匹」と数え、人より大きい動物は「頭」と数えるのです。人と同じくらいの動物は両方を使うのだそうです。

犬は何と数えたかな。そう、「匹」だよね。ところが、犬でも「頭」って数える犬がいるんですよ。どんな犬だと思いますか。

すると、Aくんが「警察犬」と答えてくれました。正解です。子供たちに警察犬の写真を見せました。ただ、中には警察犬を知らない子供もいました。国語辞典で確認をします。