一日店員物語

11月10日の一日店員体験から4か月。ようやく子供たちの『一日店員物語』が完成しました。お店への謹呈用、自分用、学校保存用と1人3冊の『一日店員物語』を作り上げ、金曜日、一人一人が自分の『一日店員物語』を持って、改めてお店に挨拶に行ってきました。
家に持ち帰った自分用の『一日店員物語』はご覧になりましたでしょうか。大人の目から見たら、大したページ数ではないのでしょうが、3年生の子供たちがあれを作り上げるためには、相当な時間を費やしているのです。
事前学習のたびに書きためてきた学習カードや一日店員当日の体験を記録した学習カードを目の前に広げながら構想を練り、『一日店員物語』の構成を考えます。イメージマップと呼ばれる手法を用いながら、じっくりと構想を練りました。
構想が固まってからは、総合の時間や国語の時間を使っての原稿執筆。特に、自分が体験した仕事の手順を説明するために多くの時間を使いました。見出しを考えたり、一つ一つの仕事を箇条書きで整理したりと、子供たちにとっては初めての表現方法を駆使しました。
そして、コンピュータを使っての清書作業。3年生にとっては、あれだけの文字を入力するだけでも大変な苦労を伴っています。コンピュータを使って文字を入力するためには、3つの方法があります。

1 キーボードに刻印されたかな文字を見ながら、かな入力する。
2 画面上に50音パレットを表示し、それを一つ一つクリックしながら入力する。
3 ローマ字表を見ながら、ローマ字入力する。

ローマ字の学習をするのは4年生です。しかし、3年生の国語教科書巻末には参考資料としてローマ字表が付いています。私は、子供たちにローマ字表を見ながらのローマ字入力を奨励しました。もちろん、簡単なローマ字の規則は指導した上でです。そして、多くの子供たちがそれに挑戦してくれました。子供たちの学習能力とはすごいものです。ある子供は、自学帳に次のように書いていました。

私は、一日店員物語を書き終わって、おどろいていることがあります。それは、いつのまにかローマ字をおぼえてしまったことです。国語の教科書に出ているローマ字表を見ながら文を打っているうちに、教科書を見なくてもローマ字が打てるようになっていました。

まさに「習うより慣れろ」を地でいったと言っていいでしょう。
文章を打ち終わった後は、レイアウトを整えていきます。文字の大きさや色を変えたり、学習ボランティアの保護者のみなさんが撮ってくださったデジタルカメラの画像を取り込んで配置したりと3年生にとっては、かなり高度な操作を駆使しながら完成させたのがあの作品なのです。『一日店員物語』に書かれている内容だけでなく、完成させるまでのプロセスも是非ほめてやっていただきたいと思います。

子供たちにとって貴重な学びの場となった「一日店員」。子供たちの『一日店員物語』には、こんな文章が綴られています。

■私はそうじは楽しいと思います。一日店員のおかげで、そうじが楽しくできるようになりました。私は、家のそうじがとくにすきです。ふきそうじも店員になったときから楽しくなりました。
■一日店員をやってみての感想は、たくさんの楽しい仕事ができてとてもよかったと言うことです。たくさんのお客さんに「がんばってね」と言ってもらえてとてもうれしかったです。その中には、新潟小学校の大先輩もいました。
■もう一度、一日店員をやりたくなりました。なぜなら、もっとお店のことが知りたいからです。難しい仕事もあったし、楽しい仕事もありました。やさしいお店の人のおかげで楽しく一日店員ができました。
■私は一日店員をやって、お店の人はこのような仕事をやっているんだなと思いました。お店の人は、ほとんど毎日休まずにはたらいていて、たいへんだなと思いました。
■一日店員で教えてもらったことを家でも自分で取り組んでいます。お母さんやおばあちゃんの手伝いをしています。いつも笑って安心していてほしいです。