子ねこをだいて

五年生最初の物語文、「子ねこをだいて」の学習を終えました。6時間ほどの学習でした。

1時間目。子供たちと作品の出会いです。一人一人黙読させました。私はたいていの場合、黙読で作品と出会わせるようにしています。子供たちの読書生活を考えれば、それが一番自然な感じがするからです。初めて出てくる漢字もあります。読めません。子供たちは推理して読みます。それも「読む力」をつける上で必要なことだと考えています。
黙読の後、私が一度読んで聞かせました。推理して読んでいた漢字の読み方がここで明らかになります。
そして音読です。今度は声を出して読みます。題の隣りに○を十個書かせ、一回音読するごとに一つずつ塗りつぶしていきます。(昨年から続けていることですが)その作品の学習が終わるまでに十個の○すべてを塗りつぶすことが目標です。「読み」の学習の第一関門はやはりスラスラと淀みなく音読できるようになることです。(教科書につけられた○を時々見てやって励まして下さい。)

さて、話の中身が大体理解できたところで、全体を7場面に分けさせました。どこで場面が分かれるかについて、ちょっともめたのですが、ここでは大した問題ではありませんのであっさり教えました。7つに分けさせるのは、この後に行う学習の便宜上のためです。

この学習の4時間目、子供たちに問います。

この物語のクライマックスは何場面ですか。数字をノートに書きなさい。

『クライマックス』については4年生の時にも学習しています。辞書で意味を確認している子供も目に付きました。辞書には「一番の盛り上がり、最高潮」などと書かれています。
子供たちの考えは5つに割れました。7場面しかないのに、5つに割れるということはかなりのバラツキです。発表してもらったところ、それぞれ次のような考えです。

【2場面】(2名)
この場面で、おじさんに叱られたことによって、その後のぼくの苦労が始まったから。
【4場面】(10名)
この場面には「別れのつらさ」と「子ねこをもらってくれる人ができた」という悲しみと喜びが両方含まれているから。
【5場面】(1名)
特に理由なし。なんとなく。
【6場面】(10名)
「ぼく」と「リエ」の心の中が一番たくさん書かれているから。
【7場面】(9名)
「ぼく」に元気が出てきて、希望が感じられるから。

みんなそれぞれに理由があります。このままでは検討することができません。クライマックスに関するとらえ方があいまいだからです。「一番の盛り上がり」というとらえで言えばどの考え方もすべて正解です。その子が「一番盛り上がっている」と感じたのですから。
そこで、話します。
みんなクライマックスについて忘れてしまっているようですね。確かにクライマックスというのは「物語の一番の盛り上がり」のことです。でもそれだけでは、今のように一人一人いろいろな感じ方ができます。もっとはっきりと話し合いができるようにクライマックスを定義します。クライマックスというのは、『登場人物の心や考えが一番大きく変わる場面』のことです。水戸黄門で言えば印篭が出された瞬間がクライマックスですね。4年生で学習した「ごんぎつね」で言えば、兵十が、栗や松茸を持ってきてくれたのがごんだったと分かった瞬間です。
もう一度聞きます。「子ねこをだいて」のクライマックスは何場面ですか。
今度は全員が同じ土俵に立って考えることになります。(次号へ)

◆昨日、今月の「計算テスト」を行いました。学級平均は87.5点です。まずまずの好成績といってよいでしょう。今日は漢字テストでした。出来のほどはどうだったかな?
計算も漢字も、それだけできればよいというものではありませんが、学習のための必要条件です。その都度、確実にものにしていってほしいものですね。

◆昨日から、5年生も部活動を始めました。初めての部活動、不安もあるでしょうが、大方の子供はかなり張り切っていました。サッカー部の子は昼休みから体操着、野球部の子はグローブをはめています。ミニバスの女の子は着替えの心配。
「俺は、この日の来ることをどれだけ待ったことか!」と叫んでいるサッカー部の男の子、一体誰でしょう。もちろん河合君です。がんばれ明日のJリーガー!

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