『子ねこをだいて』その後

『子ねこをだいて』の学習、そしてテストについて、3号にわたってお伝えしてきました。この物語、読んでいただくと分かるのですが、余韻を残した終わり方になっています。「続きはどうなったのかな?」という思いを読者に残して終わっているのです。
最後の場面だけ紹介します。

にぼしを口にほうりこむと、ぼくは新町の方に向かって歩きだした。新町の高木さんが、いつか、ねこが飼いたいと話していたのを思い出したのだ。
高木さんがだめでも、新町まで行けば、ねこをもらってくれる家が見つかるかもしれない。いや、きっと見つけてみせる。
ぼくは、少し元気が出てきた。

これで終わっているのです。続きが気になります。
授業の中で、続きを全員に書かせるということも考えられるのですが、それはさせませんでした。文学作品の場合、余韻を残して終わることも作品の価値の一つだからです。全員に書かせるようなことではないと思います。
ただし、子供たちが自分で、この後の物語を予想してみるというのは望ましいことです。読書の楽しみ方の一つだと思います。
自学の中で薫子さんが挑戦してくれました。薫子さんの自学帳を紹介します。

『子ねこをだいて』の作者への手紙
私は、この物語で一番気になったのは、最後に『ぼくは、少し元気が出てきた。』で終わっているところです。クラスのみんなも、この続きがあるんじゃないかと言っていました。
だから、ぜひ那須さんにこの話の続きを書いてほしいです。高木さんがもらってくれたかもしれないし、ちがう人がもらってくれたかもしれません。だからぜひ書いて下さい。

そこで〜っ!
「子ねこをだいて」のつづき!

ぼくは、少し元気が出てきた。
それから高木さんがきっともらってくれると思った。そして高木さんの家へ行くと、高木さんはとても喜んでもらってくれた。
それから三年後・・・。
リエはお医者さんから、犬やねこを飼っていいというおゆるしが出た。高木さんの家へ行くと、あの子ねこはもう大人だった。
高木さんは、その元子ねこをくれず、その元子ねこの子をリエにくれた。リエはとてもうれしそうにねこをだいた。そう、力いっぱいだきしめて。
END

絵に描いたようなハッピーエンド。感動のエンディングですね。
こんな自学は読んでいて、こちらも楽しくなります。知的な自学です。他にもこの物語を漫画にして書いてきた子供もいます。先週くらいから本格的に始めた自学ですが、なかなかおもしろく、知的なものが増えてきました。

教室にも『自学の広場』コーナーを設け、他の子供の参考になりそうな自学帳のコピーを貼っています。この通信でも随時紹介していきたいと思っています。ご期待下さい。

一日おきの休日が続きましたが、明日からは三連休です。すてきな連休になるといいですね。

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