強いチームの条件

水曜日3時間目は習字でした。教頭先生に教えていただいています。その習字が終わり、私が教室へ行ってみると、水書板と筆洗い用のバケツがそのまま置いてあります。(日直が片付けることになっているのです)まだ休み時間でしたので、そのまま様子を見ていました。
しかし、日直は忘れて遊びに行ってしまったようです。姿が見えません。他の子供たちも、見て見ぬふりです。誰も動こうとしないし、声をかけようともしません。
4時間目開始のチャイムが鳴りました。水書板とバケツはまだそのままです。教室へ帰ってきた日直がようやく気づき、片付け始めました。
教室の後ろの方へ行ってみると、図工で使った画用紙が落ちています。
「誰のですか?」
声をかけても誰も出てきません。私は画用紙を持ったまましばらく立っていました。
すると、稔くんが、
「ぼくのじゃないけど、捨てます。」
と言って出てきてくれました。
「さすが野球部!」
私はそう声をかけました。

日直も仕事を終え、教室に帰っています。
(全員を怒鳴ろうか?)(日直を叱りとばそうか?)私は悩んでいました。もし、稔くんが出てきてくれなかったら、未熟な私は怒鳴っていたかもしれません。

子供たちに尋ねました。

なぜ、私が稔くんに「さすが野球部!」と言ったのかわかりますか?

以前に話をしたことがありますので、それを覚えていた何名かの子供が手を挙げました。
「自分の責任じゃないのに、仕事をしたからです。」

私は黒板に「強いチームの条件」として次の3つを書きました。

『強いチームの条件』
○一人一人が自分の仕事をきっちりやる。
○お互いに声を掛け合う。
○お互いにカバーし合う。

続いて話します。

野球に限らず、サッカーでもミニバスでもそうですが、チームプレーの必要なスポーツではこの3つがないと強いチームになれません。
「一人一人が自分の仕事をきっちりやる」
これは当然ですね。ピッチャーがピッチャーゴロを捕らなかったり、ゴールキーパーがゴールを守らなかったりしては強いチームができるはずがありません。学級で言えば日直や当番など自分のするべき仕事をきっちりとやるということです。
「お互いに声を掛け合う」
これも大切なことです。フライが上がったとき、他のポジションの人が「セカンド!」と声を掛けたり、セカンドが「オーライ」と声を出したりするでしょう。日直や当番の人が忘れたとき、「おい、これやらなくちゃだめだよ。」と声をかけてやることです。
「お互いにカバーし合う」
野球で一塁の守備範囲でもない、かといって二塁の守備範囲でもないゴロが飛んできたとします。一塁手も二塁手も「自分の守備範囲ではないから」といって放っておくでしょうか。そんなことはありません。たとえ無理でもお互いにボールに飛び付くはずです。自分の責任でなくてもお互いにカバーし合うことが大切なのです。

「強いチームの条件」はそのまま「よい学級の条件」にも当てはまります。全員で高まり合うようなすばらしい学級を創っていってほしいものですね。


4月から音楽を教えていただいていた林先生がきょうから産休に入られます。昨日の5時間目が林先生の産休前最後の授業でした。なんらかの形でお礼がしたいものです。そんなことを子供たちに呼び掛けたところ、さまざまなアイディアが出されました。
「給食の時間に来てもらおうよ。」
「みんなで手紙を書こうよ。」
「赤ちゃんの名前をみんなで考えようよ。」
そして、結局は、4年生の時に学習した「まきばのこうし」を替え歌にしてみんなで歌おうということになりました。
さっそくみんなで替え歌作りです。ユニークな歌詞が続出し、なかなか盛り上がりました。最終的に決まった歌詞は次のものです。

1番
先生のこどもが おなかにいました
すがたもまだない 先生のこども
先生がよんだら
おなかをけって
おなかの中で
あそんでいました

2番
先生のこどもが
生まれてきました
かみもまだない
先生のこども
今までどうも
おせわになりました
また元気に
おしえてください

どんなメロディにのるのか、子供たちから歌ってもらってください。
さて5時間目。こっそりと音楽室前の廊下で様子を聞いていました。妙子さんが伴奏し、雅美さんが指揮です。ちょっと声が小さかったようですが、まあ今日言って今日の歌でしたので、それは仕方のないところでしょう。
「先生、林先生、喜んでくれたよ!」
子供たちも満足して教室に帰ってきました。林先生、丈夫な赤ちゃんを産んで下さいね!

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