『さよならの学校』

『さよならの学校』という物語文を学習しています。(是非、ご一読下さい。)
今学期、2つ目の物語文になりますが、昨年度からの学習で、子供たちはかなり物語文の学習の仕方が身についてきているようです。
いつものように、黙読・音読を3回ほどさせました。(家で練習してきている子供もいますので、多い子供は5回くらい読んでいます。)

子供たちに問います。

どんなお話か大体分かりましたか。

「大体分かったけれど、『さよならの学校』の意味がまだよく分からない。」
これが大方の子供の一致した読後感でした。この段階ではまだ読んだだけで何の学習もしていませんので、無理のないところです。
では、子供たちはこの物語について、どんな理解の仕方をしているのでしょう。こんな風に尋ねてみました。

どんな物語でしたか。ズバリとノート1行以内で書きなさい。

「えー!難しいよ。」
悲痛な?叫びが聞こえてきましたが、それでも何とか書いています。書いてはもう一度本文を読んで消し、また書く。こんな作業を何度か繰り返していたようです。
10分くらい、時間を与えた後発表してもらいました。
およそ5パターンくらいのまとめ方が生まれました。次のものです。

A恭の誕生日におじいちゃんがプレゼントをくれた。
B泰山木を大切にしているおじいちゃんが一生懸命生きている。
Cおじいちゃんの思い出を恭が語る話
D生きる意味を教えてくれたおじいちゃん
E泰山木は、生きる意味を教えてくれたさよならの学校

どれが一番よさそうか、手を挙げさせたところ、Eを選んだ子供が圧倒的でした。
物語の主題にも関わってくることですので、最初から適切な解が生まれてくるはずがありません。学習はこれから始まるのです。正解は保留しておきます。

では、これからこの物語を学習していくわけですが、物語を学習するときに、まず注目しなくてはならないのは何ですか。

「題です。」
これは、大方の子供が答えられました。

題は、およそ3種類に分けることができましたね。覚えていますか。

正人君が答えます。
「『登場人物の名前が題になっているもの』『クライマックスが題になっているもの』『題に裏の意味がかくされているもの』の3つです。」

「さよならの学校」の場合、どれでしょう。

全員が、「裏の意味がかくされているもの」だと答えます。

では、題「さよならの学校」にはどんな裏の意味がかくされているのでしょう。今の段階での自分の考えをノートに書きなさい。

次のような考えがノートに書かれていました。

○生きる意味
○おじいちゃん
○勉強
○泰山木が生きる意味を教えてくれたこと
○おじいちゃんから学んだこと
○おじいちゃんが泰山木をたとえに生きる意味を教えてくれたこと

実際の子供たちのノートには、次のように理由まで書かれています。

題「さよならの学校」には、裏の意味がかくされている。それは何か?
私は「さよならの学校」というのは、おじいちゃんが最後に、恭に生きる意味を教えたという意味だと考える。
なぜなら、「さよなら」は「最後」の意味で、「学校」は「恭に教えてくれた」という意味だと考えるからだ。
それに「さよならの学校」と出てきたのも最後だけだし、恭が「生きる意味」が分かったのも最後だからだ。
だから、私は「さよならの学校」の裏の意味は、おじいちゃんが最後に恭に生きる意味を教えたという意味だと考える。

さて、子供たちはこの後、どんな解を導き出していくのでしょう。

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