『地図が見せる世界』(その3)

前号では全文を序論・本論・結論の3つに分け、さらに本論を2つに分けるという学習をしました。
「序論・本論・結論」「起承転結」「序破急」などといった典型的な文章構成は覚えておくと便利です。全文をスッキリした形で整理することができますし、自分が作文を書くときにも論理の通った文章を書くことができるようになります。
特に小学校の教科書に出てくる説明文には、このような典型的な文章構成のものが多いのです。
さて、今日お伝えするのは「スッキリと分かる」ための学習第二弾です。(授業としては、前号と今号合わせて1時間なのですが。)

問います。
では、それぞれの意味段落を30字以内で要約しなさい。

序論部分はすでに教科書に答えが書いてあります。
「世界地図はあなたが見ているものだけではない。」

また、結論部分もすでに子供たちは答えを出しています。
「見慣れているものでも、見方を変えると、別の一面が見える。」

したがって本論1と本論2を要約すればよいのです。
本論1はあっさりと

「他の世界地図を見ると、気づかなかったことが見えてくる。」

とまとまりました。

問題は本論2です。本論2には2つの文があります。どちらが中心文なのかが明らかであれば、別に困ることはありません。ところが、この2つの文は軽重がつけられない並列の関係にあるのです。このようなときには本文の言葉を変えてまとめる必要が出てきます。
子供たちもなかなかいい線まで考えたのですが、どうもスッキリとしません。これはやや高度なことですので、仕方ありません。私が次のようにまとめました。

「地図の真ん中を中心に世界が動いているように思われる。」

こう書くと、2つの文をまとめることができます。

文章全体の仕組みは次のようになっているのです。

序論  1,2世界地図はあなたが見ているものだけではない。
本論1 3,4他の世界地図を見ると、気づかなかったことが見えてくる。
本論2 5地図の真ん中を中心に世界が動いているように思われる。
結論  6見慣れているものでも、見方を変えると、別の一面が見える。

黒板にこうまとめると、
「分かりやすい」
という子供たちの声が聞こえてきました。
これでズバリと分かり、スッキリと分かったことになります。次の時間はナルホドと分かってほしいと考えています。

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