『地図が見せる世界』(その4)

「地図が見せる世界」もいよいよ3時間目の学習です。
●全文を要約して、ズバリと分かる。
●文章構成を明らかにして、スッキリと分かる。

これまでの2時間で上の2つはクリアしました。さて、これで子供たちは文章を「分かった」と言えるのでしょうか。否です。「分かった」と言えるためには「ナルホドそういうことなのか」と言えるような分かり方が必要になります。この時間はそのための学習です。

子供たちに問います。

この文章に地名はいくつ出てきましたか。数をノートに書きなさい。

「5つ」であるという子供と「6つ」であるという子供に分かれました。
「5つ」であるという子供は次のような数え方をしています。

@日本 Aアジア B南北アメリカ Cヨーロッパ Dアフリカ

一方「6つ」であるという子供はこうです。

@日本 Aアジア B南北アメリカ Cヨーロッパ Dアフリカ E南アメリカ

早速、反対意見が出されます。
「南北アメリカというのは北アメリカと南アメリカを一緒にして言っていると思います。だから、この数え方はだぶっているのではないですか。」
この考えは全員の納得を得ました。ということは、双方とも間違っているということになります。正解は次のようになります。

@日本 Aアジア B北アメリカ C南アメリカ Dアフリカ Eヨーロッパ

続いて問います。

では、6つの地名を教科書の地図に書き込みなさい。

子供たちは困ります。分からないからです。しかし、これらの地名を地図に書き込めないようでは、例えば次のような文章を理解することは不可能です。

『この世界地図をじっとながめてみよう。すると、ヨーロッパやアフリカと南北アメリカが、向かい合っていて意外に近いことや、南アメリカが、アフリカよりずっと南に寄っていることなど、これまで気づかなかったことが見えてくる。』

これでは「ナルホド」と理解することなどできません。

黒板に大きな世界地図を掲示し、一つ一つ地名を確認していきました。
結論の段落では「見慣れているものでも、見方を変えると、別の一面が見える。」と言っていますが、その例が書かれているのは何段落目ですか。数字をノートに書きなさい。

正解は4です。先の『』内にある文章です。

そうですね。「これまで気づかなかったことが見えてくる。」と書かれています。では、見えてくることはいくつ書かれていますか。

「2つ」と数える子供と「3つ」と数える子供に分かれました。次のようにです。

@ヨーロッパやアフリカと南北アメリカが向かい合っていて意外に近いこと。
A南アメリカが、アフリカよりずっと南に寄っていること。

@ヨーロッパやアフリカと南北アメリカが向かい合っていること。
Aヨーロッパやアフリカと南北アメリカが意外に近いこと。
B南アメリカが、アフリカよりずっと南に寄っていること。

「向かい合っているということは、近いということにもなるから、3つという数え方は間違っていると思います。」
という意見も出て子供たちはかなりこだわったのですが、ここでは両方とも正解としました。そして問います。

どことどこが向かい合っていて意外に近いと言っているのですか。「ここ」と「ここ」ということが分かるように地図を○で囲みなさい。

これは下のように囲めれば正解になります。「ヨーロッパやアフリカ」を1つの○で囲み、「南北アメリカ」を1つの○で囲むのです。これが文章にきちんと対応した囲み方です。しかし正しく囲めた子供は6名ほどでした。3つも4つも○をかいていたり、1つしかかいていなかったりという子供が多かったのです。

このように、文章を地図と対応させながら理解して初めて「ナルホドと分かる」ことができるのです。

この3時間で学んだことを基にして次の時間からはやや長い説明文『大陸は動く』を学習していくことになります。どんな学習をしてくれるのか今から楽しみです。

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