『大陸は動く』(その3)

序論  1,2
 本論1 3,4,5,6,7
 本論2 8,9
 本論3 10,11,12,13,14
 結論  15

この時間の学習内容は5つに分けた意味段落をズバリと要約することです。そうすることで全文の文章構成が明らかになり、子供たちはこの文章をスッキリと理解することができます。
ただし、今回は要約文を書くのではなく、もっと短い形でまとめさせることにしました。その方が文章の構成がはっきりすると考えたからです。
子供たちに言います。

では、序論に小見出しをつけなさい。できた人からノートを持ってきます。

「海岸線の不思議」
「海岸線ははめ絵パズル」
「海岸線が重なる偶然」

など、子供たちはいろいろな小見出しをつけてきます。キーワードを落とさず適切な小見出しをつけてきている子供にはすべて10点をつけました。

同じような方法で残り4つの意味段落にも小見出しをつけさせていきます。内容をズバリと読み取る力はかなりついているようです。かなりの子供たちが適切な小見出しをつけてきました。10点でなかった子供も2度3度と挑戦してきます。そうするうちに、ほとんどの子供たちがズバリと的を得た小見出しをつけることができました。
ただ一つ気になることがありました。それは10点を取れなかった小見出しを消しゴムで消して新たに書いてくることです。そこで子供たちに言います。

ノートというのは正解を書くためにあるのではありません。自分の考えを書くためにあるのです。消してしまったら、自分の考えがどのように変わってきたのかを知ることができなくなりますね。たとえ間違えていても自分の考えを消してはいけません。

黒板を写すだけのノートは確かにきれいかもしれませんが、私はそのようなノートは望みません。ノートは『思考の道具』だと考えています。人間の脳の中はそれほど整然と整理されてはいません。とりあえず考えた雑然としたものをいったんノートの上に吐き出してみる。そして思考の整理を試みる。そういったノートの使い方を期待しています。

話がとんでしまいましたが、学級全体としては『大陸は動く』という文章を次のような形(構造図 略)で整理しました。

子供たちにとっては長い文章ですが、このような形でまとめると、実にスッキリと理解することができます。
子供たちの中には分かった気になった子供もいたようですが、これだけではまだ内容を正確に読み取ってはいない子供が多いと思われます。次の時間はそのことを証明し、「なるほど」という理解までさせてやろうと思っています。そのために後4時間ほど学習する予定です。


ちょっといい話

〜ある女の子の自学から〜

今日、帰るとき、1年生の男の子がくつぶくろとかさを歩道橋のところへ落とした。きょうは風が強かった。で、その男の子は笹を持っていた。今、笹をはなすと、下においてもとんでいく状態だった。私は笹を持ってあげた。その子はくつぶくろとかさをひろって私が笹をわたしたら「ありがとう」と言った。その子の顔は覚えてないが、私はとってもいい気持ちになった。その子は私に、「いいことをすると気持ちがよくなるよ」と教えてくれた子だ。「ありがとう」

back