『大陸は動く』(その4)

さて、昨日までの学習で全文がスッキリと整理されたことになります。これからの学習は、内容を「ナルホド」と理解するためのものです。
序論を全員に音読させた後で問います。

序論では、どことどこを合わせろと言っているのですか。「ここ」と「ここ」ということが分かるように地図に印を付けなさい。

こう言って、地図が印刷されたプリントを配りました。
本文には次のように書いてあります。

ためしに、アフリカの西海岸と南アメリカの東海岸とを合わせてみよう。

この文を正しく理解していれば、正しく印が付けられるはずです。結果はどうだったか。4通りの印がありました(略)。

典型的なパターンを黒板に貼り、子供たちに言います。

間違っているものをつぶしなさい。

一斉に子供たちの手があがります。
「Aは間違えていると思います。アフリカと南アメリカの話をしているのに、ヨーロッパやアメリカまで印を付けているからです。」
同じ理由でBもつぶれました。
「Dも間違えていると思います。アフリカの西海岸とヨーロッパの東海岸といっているのに、この印の付け方だと、どこの海岸かが分からないからです。」
このような意見により、正解はCであることが明らかになりました。

続いて問います。

このような海岸線の不思議から、ウェゲナーが考えたことは何ですか。ウェゲナーの考えが書かれている部分に線を引きなさい。

3つの考えが発表されました。

A 大西洋の東と西の大陸は、もともとくっついていたのではないか。それが二つに分かれて移動し始め、今では何千キロメートルもはなれてしまったのではないか。
B二つの大陸の同じ地層から、同じ種類の化石が発見された。
Cすべての大陸は、大昔は一つにつながっていたのだ。

「Bは間違っていると思います。これはウェゲナーが考えたことではなくて、研究の結果分かったことだと思います。」
全員が納得し、Bは消えました。

では、正しい答えは次の3つのうちどれでしょう。「Aが正しい」「Cが正しい」「どちらも正しい」

「Aが正しい」と言う子供が半数、「どちらも正しい」と言う子供が半数でした。
子供たちが話し始めます。
「Cは間違っていると思います。『すべての大陸がつながっていた』というのは研究が進んでから分かったことだから、海岸線の不思議からウェゲナーが考えたことはAの方だと思います。」
すばらしい反論です。全員納得です。『すべての大陸が一つにつながっていた』という考えはウェゲナーの研究が進んでからの話なのです。

明日はそのウェゲナーの研究がどんなものだったのかを学習しましょう。

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