『大陸は動く』(その6)

【ウェゲナーの研究で分かったこと】
1.アフリカの昔の山脈が南アメリカの南部につながっていること
理由1.地層の重なり方がぴったり一致した
理由2.同じ地層から同じ種類の化石が発見された
2.ある種類のカタツムリはヨーロッパ西部と北アメリカ東部にしか住んでいないこと

形式段落Dは子供たちにとってかなり難しい文章です。しかし、前の時間で理由1については理解が進みました。この時間はその続きです。
子供たちに言います。

『二つの大陸の同じ地層から、同じ種類の化石が発見された』とはどういうことですか。前の時間のプリントに化石をかきこみなさい。

子供たちの描いた絵を見て回ると、およそ3種類のパターンが見られました。典型的なものを黒板に貼ります。次の3つです(略)。

おかしいものをつぶしなさい。

一斉に手があがります。
「Aはおかしいと思います。教科書には『二つの大陸の同じ地層から、同じ種類の化石が発見された』と書いてあるのに、違う化石がかかれているからです。」
このパターンの絵を描いていた子供も納得し、Aはつぶれました。
Bパターンの絵は間違えているとは言えませんが、私は次のように問いました。

文章と一番ぴったり合っている絵はどれですか。

ほぼ全員がCに挙手しました。Bも間違っているわけではないのですが、Cの方が分かりやすいのです。

前の時間に学習したように、地層の重なりがぴったり一致した上に、今学習したように同じ地層から同じ種類の化石まで発見されました。これはウェゲナーが『二つの大陸はつながっていたに違いない』と考えるのも当然ですね。

前の時間は今一つ分かり切ることができなかった子供たちも、ようやく納得がいったようです。

さて、分かったことの2つ目です。『ある種類のカタツムリがヨーロッパ西部と北アメリカ東部にしか住んでいない』とどんなことが言えるのですか。

これも難しいようです。5名ほどの挙手しかありませんでした。
「ヨーロッパと北アメリカがつながっていたということが言えると思います。」
挙手した子供の1人が答えます。しかし、この意見が聞いてもかなりの子供は怪訝な顔をしていました。

では、カタツムリはどこに住んでいるのですか。地図にカタツムリをかきこみなさい。

これは2通りに分かれました。次の2つです(略)。

正しいのはどちらでしょう。

「Aは間違えていると思います。『ヨーロッパ西部と北アメリカ東部』と書いてあるのに、この絵だと『ヨーロッパ東部と北アメリカ西部』になってしまうと思います。」
「それに、Aの絵だとヨーロッパと北アメリカがつながっていた理由にはならないと思います。」
これらの意見で先ほどまで怪訝そうな顔をしていた子供たちもやっと納得がいったようです。Bのような範囲だけに特定のカタツムリが住んでいるので、ヨーロッパと北アメリカがつながっていたと考えることができるのです。

当初1時間で終える予定の学習ですが、2時間かかってしまいました。私が考えているよりも、子供たちにとっては難解な文章だったのでしょう。私のよみが甘かったのです。将棋で言えば私の完敗ですね。

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