『大陸は動く』(その7)

前の時間までの学習で、やっと子供たちはウェゲナーが『大陸移動説』を唱えた理由について理解することができました。

しかし、本文によればウェゲナーの考えは結局受け入れられず忘れ去られていきます。大陸を動かす原動力がはっきりしなかったからです。
そして近年地球に関する研究が進歩したことで、再度ウェゲナーの考えが浮上し、大陸を動かす原動力が明らかになったのです。

さて、この時間は『大陸を動かす原動力』について読み取る学習になります。もう何度も読んでいますので、文字面だけであれば子供たちは分かっているつもりでしょう。しかし「ナルホドこのようにして大陸は動いているのか」という理解にまでは達していないはずです。これから2時間の学習でそのような理解が得られるようにしたいと思っています。

まず、本文の次の部分です。

J大陸を動かす原動力は、なんだったのだろうか。その前に、目を海底に向けてみよう。大西洋の真ん中には、ほぼ南北に、海底山脈がえんえんと走っている。長さにして地球の一周の約三分の一、高さ三千メートルに達する大山脈である。そのいただきにそって、たくさんの地震が起こっている。また、山脈の近くの海底の温度を調べてみると、他の場所よりもはるかに高いことが分かった。海底山脈の所では、何か大変なできごとが起こっているにちがいない。

この部分を音読させた後で指示します。

この前のプリントに「海底山脈」をかき込みなさい。

「えーっ!わかんないよ。」
という声が聞こえます。しかし、これが正しくかき込めないということは、正しく読めていないということです。
5分ほど時間を与えました。子供たちが描いてきた絵は大きく次の4つに分かれました(略)。

4枚の絵を黒板に貼り、子供たちを教室の前方に集めます。そして尋ねます。

どの絵が正しいと思いますか。1つ選びなさい。

Aを選んだ子供とDを選んだ子供がほぼ半数ずつ、BCを選んだ子供は1名ほどでした。

では、間違っているものをつぶしなさい。

「Cは絶対に違うと思います。教科書には『目を海底に向けてみよう』と書いてあるのに、この絵は海底ではなく、海面だからです。」
「ぼくもCに反対します。もし、こうなっているなら、島になっているはずだから、地図に出ていると思います。」
「じゃあ、同じ理由でBもつぶれると思います。もしBのようになっているのならこれも地図に出ていると思います。」

これらの意見でB、C両方がつぶれました。残るはAとDです。
「私はDに反対します。Dのような絵なら山脈とは言わないと思います。これではただの山です。」
「反論します。この絵は正面から見ている絵だからこのようになっているので、横から見ればちゃんと山脈になっているのです。」
「私はAは間違っていると思います。『大西洋の真ん中にはほぼ南北に海底山脈が走っている』と書いてあるのに、Aの絵だと東西になってしまうと思います。」

Dの絵を描いた子供が地図に山脈をかき込みながら懸命に説明します。全員の納得を得ました。正解はDです。
この話し合いはなかなかにおもしろいものになりました。次の時間は本格的に『大陸を動かす原動力』に迫ります。

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