『麦畑』その2

NO.52で『続きは次号で』などと書きながら、1号あいてしまいました。続きをお伝えします。

では、15の音を何種類かに分けなさい。

ノートを見てまわると、2種類に分けた子供、3種類に分けた子供、4種類に分けた子供がいます。それぞれ理由を発表したのですが、4種類という子供が圧倒的な支持を受け、それが望ましい分け方だということになりました。下のような分け方です。

A ハリネズミ
  1. 鼻歌(かすかな声)
  2. トントン(足拍子)
  3. 旅人の歌
  4. ガサガサ
  5. バシャバシャ
B 自然
  1. 草の葉のそよぎ
  2. 夜のかすかないぶき
  3. 麦の穂のさやさやという美しい音楽
  4. ひそひそさやさや
  5. 穂と穂がこすれ合う音
  6. 麦の穂の合唱
  7. 水の音
C ナイチンゲール
  1. ナイチンゲールのさえずり
  2. ナイチンゲールの鳴き声
D 機械
  1. 自動車やトラックのけたたましさ

この分け方ができたところで問います。

このグループの中で対比されている音があります。どのグループとどのグループですか。

ノートに書かせたのですが、次のようでした。
AとB 7名
BとC 5名
BとD 20名
大方の子供がBとDが対比されていると考えているわけです。

では、残りのA,CはBの仲間に近いですか、それともDの仲間に近いですか。

こう問うと、「Bの仲間に近い」と言います。まあ、これは当然でしょう。つまり、次のよう直人の対比が成り立つわけです。

A,B,C←→D

これは、どんな対比なのでしょうか。

対比のなかみを問いました。対比させるだけでは意味がありません。作者はこれらの対比を考えて書いています。その内容を考えることに意味があるのです。少々難しかったのですが、子供たちはいろいろなことを言ってくれました。

「自然の音」と「人間が作った音」
 「歌になる音」と「歌にならない音」
 「ゆったり」と「せかせか」
 「めったに聞かない音」と「しょっちゅう聞いている音」
 「静か」と「うるさい」
 「気分がいい」と「むかつく」

では、音を対比してみて分かったこと、考えたことをノートに書きなさい。

これを考えて書くことも大切なことなのですが、子供たちはまだ慣れていないようで手こずっていました。

千紘
わたしたちがしょっちゅう聞いている、うるさくて嫌われている機械の音がどんどん増えてきている。
逆に静かに歌っている(さえずっている)自然の音が減ってきている。自然がだんだん減ってきていると思った。
この物語が一番言いたいことは、
「人間よ、もっと自然を大切にしなさい。」
だと思った。今日の勉強でクラスみんなが「自然の音」が好きなことが分かった。

「自分の考えをノートに書く」、これからも鍛えていきたいと思います。

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