『麦畑』その3

さて、ちょっとインターバルがあいてしまいましたが、少し前に『麦畑』の学習が終わりましたので、終盤の学習の様子をお伝えします。
「音」の対比をしたところまではお伝えしました。その続きの学習です。

『麦畑』という物語には、「音」の他にもう一つ対比されて書かれているものがあります。それは何でしょう。ノートに書いて持ってきなさい。

何度も読み込んでいる子供はすぐに分かります。私の指示があった瞬間にノートに書き込んでいました。一方、まだ読み方の足りない子供は再度読み直しながら、一生懸命に探しています。
中には見当はずれの答えを書いている子供もいましたが、10分ほど待つと、正解者が続出してきます。(その間、正解だった子供たちは対比されていることばをノートに整理しています)
正解は「光」です。物語中に出てくる「光」を発表させていきました。私は黒板にまとめていきます。

  1. お月さんのランプ
  2. お星さんのろうそく
  3. 空のランプ
  4. 黄色い、ほっとする光
  5. すばらしいランプ
  6. 銀色に照りわたる月
  7. 月明かり
  8. 眼を光らせたおおぐま座
  1. まぶしい自動車やトラックのライト
  2. ライト
  3. 金の大目玉の怪物
  4. 懐中電灯
  5. 自動車のぎらぎらしたおっかない明かり

どんな対比ですか。

「上はホッとするけれど、下はゾッとする。」
「上は気分がいいけれど、下は気分が悪い」
「上は自然の光だけれど、下は人間が作った光」

などの意見が発表されました。

音の対比とくらべて何か気づきませんか。

「音も光も同じように対比されています。」

これで1時間が終了です。
そして、最後の時間。子供たちに学習のまとめを書かせました。まだ全文を自力で書けるところまで鍛えていませんので、大まかな文章の流れを私の方で書いておき、空欄になっている部分を子供たちに埋めていかせました。お読み下さい。

恭平
『麦畑』は、ハリネズミと野うさぎジャックとカワネズミが麦の穂の合唱を聞きに行って、いつまでもいつまでも麦の穂の合唱を忘れないという物語である。
この物語の中で「音」「光」はそれぞれ対比されている。
これらの対比から、次のことが分かる。ハリネズミたちは、
「自動車やトラックはきらいだけど、お月山や星はきらいではない」
と考えているのだ。
人間は、『麦の穂の合唱』を聞くことができるか。
ぼくは「聞けない」と考える。
なぜなら、人間が自動車やトラックを作っているから、自然が失われようとしているのだからだ。
では、ぼくは『麦の穂の合唱』を聞くことができるか。
「できない」。
なぜなら、ぼくたちも人間なのだから自然をはかいした責任はあるからだ。
最後に、この物語の感想を書く。
この麦畑の作者は、もっと自然を大切にしろと言っていると考える。なぜなら、自然のおかげで麦が育つのだから、もっと自然を大切にしろとうったえかけているのだと思う。

小百美
『麦畑』は、ハリネズミたちが麦の自然の音を聞きに行くという物語である。
この物語の中で「光」「音」はそれぞれ対比されている。
これらの対比から、次のことが分かる。ハリネズミたちは、
「こんなにいい自然があるというのに、人間は機械ばかり作り続けて自然の音を聞こうとしない」
と考えているのだ。
人間は、『麦の穂の合唱』を聞くことができるか。
わたしは「できない」と考える。
なぜなら、人間は自動車やトラックを作り続けて自然をどんどんなくしていくからだ。だから人間は、自然の音を聞くことができないと考える。
では、わたしは『麦の穂の合唱』を聞くことができるか。
「できない」。
なぜなら、私たちは機械を作っていないとしても、車の音はうるさくて、自然の音は聞けない。
最後に、この物語の感想を書く。
作者は、この物語を読んだ人たちに「自然を大切にしろ」というふうに言いたかったのだと思う。わたしはこの物語を読んで自然を大切にしようと思った。

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