ぼくは何を その2

しかし、正解を書いている子供はいませんでした。「ぼく」とか「私」とか「友達」などと書いています。中に「天才」「頭のいい人」という答えがありました。「う〜ん、惜しい!。一番近い!」と私。恭平君が言いたくなさそうな顔で一言答えます。「先生。」正解です。子供たちからまたしてもブーイング。やさしくもなく、賢くもないと思われている私は・・・。

『がまん強さなら 冬のムギが』
『勤勉さなら     が』

「勤勉」って知ってますか?

子供たちはすぐに辞書を引き始めます。「まじめに一生懸命働くことです。」

ここは冬のムギと対比されています。何が入るのでしょう。

かなりの子供が「夏のムギ」と書いていました。対比されていると言われたのでそう考えたのでしょう。「夏の」までは合っていますが、残念ながら「ムギ」ではありません。松井君が正解を書いていました。『夏のアリ』です。

『そして美しさなら』
『道ばたの一本の     がもっている』
「花」とか「バラ」と書いている子供がほとんどでした。(「電柱」などとわけのわからないことを書いている子供もいましたが)
『タンポポ』です。

『で ぼくは何をもっているのだ』

あなたは何を持っていますか。この詩の続きをノートに書きなさい。

残念ながら、ここで時間切れ。月曜日に見せてもらうことにしてこの時間の学習を終えました。
「やさしさ」「勇気」「すなおさ」「賢さ」「がまん強さ」「勤勉さ」「美しさ」をもっているものについて、その子なりに考えさせ、「自分は人に負けないこんなものをもっている」と自分の良さに気づかせることをねらった授業でした。子供たちは自分のどんな良さに気づくことができたでしょうか。
ちなみに、この詩の全文は下の通りです。

ぼくは何を
   まどみちお

ぼくは 何をもっているのだ
やさしさなら お母さんがもっている
勇気なら お父さんが
すなおさなら ポチが
賢さなら 先生がもっている
がまん強さなら 冬のムギが
そして美しさなら
道ばたの一本のタンポポがもっている
で ぼくは何をもっているのだ
いつも後でしまったと思う
おっちょこちょいと
だれにも負けない いたずら心のほかに・・・
笑うなかれ!
希望だ・・・
やさしくて 勇気があって
すなおで 賢くて
がまん強くて 勤勉な
美しい心
に ぼくを少しでも近づけたいという・・・
笑うなかれ!
というぼくよ
自分で笑っちゃ サマにならぬぞよ

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