『覚えることとわすれること』その3

前の時間は全文を30字以内で要約しました。この時間は文章構成を明らかにし、スッキリと分かるための学習です。ところがこれがなかなか難物でした。

全文を3つに分けて線を引きなさい。

まずこのような指示を出しました。まず大まかに「序論」「本論」「結論」という形に分けさせたのです。5分ほど時間を与えました。全員が線を引き終わったところで、検討していきます。
まずは「序論」です。これは結構あっさりと全員の賛同が得られました。@〜Bが序論です。
本論はとばして「結論」を尋ねます。「結論」はどこからかがはっきりすれば、自ずと「本論」も決まってくるからです。

「結論」はどこからですか。

13〜という意見、14〜という意見、15〜という意見の3つが出されました。理由を言わせたのですが、相手を納得させるところまではいきません。不十分なのです。子供たちの思考も停止し始めました。
そこで私が次のように尋ねました。

君たちは昨日全文を要約するときに、17を要約しましたね。どんな要約文になりましたか。
『脳は使えば使うほど、覚えやすくわすれにくくなる。』
でしたね。では、『脳を使えば使うほど覚えやすくわすれにくくなる』ということについて書いてあるのはどこからなのですか。これが結論の段落です。

解決しました。14〜です。
これで全文を3つに分けることができたことになります。続いて指示を出します。

では『本論』を更に3つに分けなさい。

これが大変だったのです。子供たちの意見が様々に分かれ、話し合いも全くまとまりません。10分ほど話し合った後、私はあきらめました。そして指示を変えました。

『本論』を2つに分けなさい。前半と後半に分けるのです。

これは結構スッキリとまとまりました。最初からこうすればよかったのかもしれません。前半は4〜10まで、後半は11〜12です。
分けた前半を更に2つに分ければ、結局『本論』を3つに分けたことになります。全文は5つの意味段落になります。

ここで時間切れ、予想以上に手間取ってしまい意味段落に小見出しをつけることができませんでした。小見出しは次の時間のお楽しみということになります。

〜そして次の時間〜
自分の考えた小見出しを発表させます。『序論』はとばし、『本論』の方から検討を始めました。
最初は『本論1』です。
・ニューロンとニューロンのつながり
・ニューロンとシナプス
・ニューロンへの命令でさまざまな活動が

どの小見出しもおかしくはないのですが、「ニューロンへの命令でさまざまな活動で」が一番いいという子供たちの声でした。ちなみに私が考えていた小見出しは「ニューロンとシナプスの働き(大脳皮質の働き)」です。
続いて『本論2』。いくつかの小見出しが出されたのですが、ここは大切な部分です。こう問いました。

いくつかの小見出しが発表されましたが、この意味段落には抜かすことのできないキーワードがあります。それは次のうちどれでしょう。
・ニューロン ・シナプス ・覚える

5名ほどが「シナプス」を選びましたが、残りは全員が「覚える」を選びました。その通りです。ここの段落はこのキーワードを抜かして考えることはできません。小見出しは「覚える仕組み」となりました。
そして『本論3』です。ここは結構スッキリしました。「わすれる仕組み」となります。

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