『覚えることとわすれること』その4

『覚えることとわすれること』の学習もいよいよ大詰め。この時間は、文章の内容を本当に子供たちが理解しているかが試されます。逆に言えば正しい理解でなかった場合にはそれがただされることになります。
この教材文は粗く言って「覚える仕組み」と「わすれる仕組み」について述べているのです。「覚えるとニューロンはどうなるのか?」「わすれるとニューロンはどうなるのか?」を説明している文章なのです。そこでこんな学習をしました。
黒板に『薔薇』と書きます。「読めますか?」と聞くと正人君が「バラだ!」と大きな声で答えました。大したものです。

実は、この「薔薇」という漢字、私はさっきの20分休みに覚えたばかりです。ただこのまま1週間たったら覚えていられないかもしれません。どうしたら覚えていられるかな。

すると直也君が「練習すればいい」と答えてくれました。薫さんは「生活の中で使えばいい」と教えてくれました。

そうだね。何回も練習すればいいんだね。では、これからみんなに私の頭の中の様子を絵にかいてもらいます。

こう言って下のようなプリントを配りました。(最初は『よく覚えている場合』のプリントだけです。)

3コマになっています。1コマ目を指で押さえなさい。これは「薔薇という漢字を覚える前」、つまり昨日の私の頭の中の様子です。2コマ目をおさえなさい。これは「薔薇という漢字を覚えたばかり」、つまり今の私の頭の中の様子です。3コマ目をおさえなさい。これは1週間練習して「よく覚えている」時の私の頭の中の様子です。では、かきなさい。時間は5分です。

同じようにして、『なかなか思い出せない場合』の絵もかかせました。みなさんなら、どんな絵をかきますか。そして子供たちはどんな絵をかいたと思いますか。
子供たちは教科書を読み返しながら一生懸命にかいています。読み取り方の違いによって、子供たちがかく絵も当然変わってきます。私は子供たちのかく絵を見て回りながら、典型的なものをピックアップしていきました。
5人分の絵をとりあげて黒板に貼りました。このくらいの数が全員で検討するときの限度です。これ以上数を多くすると、子供たちの思考は混乱し、話し合いにならなくなります。
これから私が黒板に貼った5枚の絵について、どれが正しいのかを検討していきます。もちろん教材文に書かれている文章がその根拠となります。
子供たちがどんな絵をかいてきたのかは次号でお伝えすることにします。その前にみなさんも考えてみて下さい。土曜、日曜に子供たちと討論してみるのもまた楽しいのではないでしょうか。

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