『大造じいさんとガン』その6

昨日お伝えした1時間の学習は、まあ準備運動と言っていいくらいの軽いものでした。これからが本格的な学習となります。昨日と同じくすべて子供たちが作った問題を使って学習を進めていきます。(多少言葉を変えているところもありますが)

大造じいさんと残雪は何年間にわたって戦ったのでしょう。数字をノートに書いてごらんなさい。

子供たちは教科書を読み始めます。5分ほど待ちました。子供たちの答えは3つに分かれました。
「3年」という子供が半数ほど、「4年」という子供が10名ほど、残る数名が「4年以上」と答えました。
「3年」と答えた子供から理由を聞きました。

千紘さんが言います。
「まず、1場面に『今年も、残雪は、〜』と書いてあります。1場面で1年です。次に2場面の最初に『そのよく年も、残雪は、〜』と書いてあるから2年です。3場面に『今年もまた、〜』と書いてあるから3年です。4場面は戦っていないから数えませんでした。」
この考えは多くの子供の賛成を得ました。4年と数えた子供からも「そうか、4場面は戦っていないな。」という声が聞かれました。

しかし、薫さんが発言します。
「私は4年だと思います。4場面で大造じいさんは『今年の冬も、仲間をつれてぬま地にやってこいよ。そうして、おれたちは、また堂々と戦おうじゃあないか。』と言っています。ということは、この年も大造じいさんと残雪は戦ったと思います。だから4年です。」
またまた多くの子供の賛成を得ました。

ところが先ほどから、これらの意見を言いながら反対意見を言おうとうずうずしている子供たちが数名います。「4年以上」と考える子供たちです。
愛子さんが言います。
「1場面の最初に『今年も』と書いてあるけれど、『も』ということは1場面の前からも残雪は来ていて大造じいさんと戦っていたと思います。だから4年以上です。」
続いて翔くんが言います。
「『残雪というのは、一羽のガンに付けられた名前です。左右のつばさに一か所ずつ、真っ白な交じり毛をもっていたので、かりゅうどたちからそうよばれていました。』と書いてあります。ということは、残雪という名前は前から付いていたということだから、残雪はもっと前から来ていると思います。だから4年以上です。」
松井くんも続きます。
「『大造じいさんは、今年こそはと、かねて考えておいた特別な方法に取りかかりました。』とあります。これは大造じいさんと残雪が前から戦っていたという証拠じゃあないですか。」

全員が納得しました。なかなか聞きごたえのある話し合いでした。黒板には次のようにまとめました。

一 今年も
二 そのよく年も
三 今年もまた
四 ひと冬をこしました
また堂々と戦おうじゃあないか。

ただし、物語には4年間のことが書かれており、戦っているのは3年間であることを確認しました。そしてこれからは物語に書かれていることについて学習していくことにしました。

大造じいさんの考えた方法はいくつありますか。書き出してみましょう。

子供たちの作った問題集に書かれているこの問題を読み、書き出していくことにしました。ただ、その前にもう一つ考えてほしいことがあったので、次のように言います。

実は問題集の中にこの問題と実にうまく対比されている問題があります。探してごらん。

半数くらいの子供がすぐに見つけました。次の問題です。

残雪のした「かしこさ」を見つけて書き出しなさい。

実に見事に対比されている問題です。一緒に考えさせない手はありません。黒板に表を書き、子供たちに言います。

では、ノートに表を書いて、大造じいさんの考えた方法と残雪の賢さを対比しながらまとめてごらんなさい。

ここでチャイム。次の時間にまとめることにして学習を終えました。この時間も前の時間以上に盛り上がった学習となりました。次の時間にも期待しています。

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