『わらぐつの中の神様』(その3)

A『でも、おみつさんは、少しくらい格好が悪くても、はく人がはきやすいように、あったかいように、すこしでも長持ちするようにと、心をこめて、しっかりしっかり、わらを編んでいきました。』(64ページ)
B『いい仕事ってのは、見かけで決まるもんじゃない。使う人の身になって、使いやすく、じょうぶで長持ちするように作るのが、ほんとのいい仕事ってもんだ。』(72ページ)
C『それから、わかい大工さんは言ったのさ。使う人の身になって、心をこめて作ったものには、神様が入っているのと同じこんだ。それを作った人も神様と同じだ。』(73ページ)


マサエの考えを変えたのは、3つのうちどれなのか。


圧倒的に多かったのが、Bです。AとCは少数でした。しかし、Cを主張する子供がかみつきます。
「ぼくはCだと思います。だってBのところではまだ『神様』という言葉が出てきてないでしょう。マサエの一番大きな変化は『わらぐつの中に神様がいることが分かった』ということなのだからBというのはおかしいと思います。」
「でも、Bのところでも『わらぐつなんてみったぐない(みっともない)。』というマサエの考えは変わったんじゃないですか。」
「それだけでは、『わらぐつの中に神様がいる』ということは信じていないと思います。」
「『わらぐつの中に神様がいる』ことを信じているって言うけれど、どこにそんなことが書いてあるのですか。3場面には『この雪げたの中にも、神様がいるかもしれないね。』としか書いてありません。」
「『この雪げたの中にも』というのは、『わらぐつの中に神様がいる』って信じたから言ったのだと思います。」

こんな話し合いの後、もう一度尋ねると、今度はほとんど全員がCを選びました。学級全体の空気が安定しています。しかし、次の時間、私はもう一度この空気を揺さぶってみるつもりです。

マサエが『わらぐつの中に神様がいる』ことを信じたのはいったいどこなのか。

みなさんも考えてみて下さい。

back