明日は卒業式?

金曜日、子供たちに話しました。

頂上を知らずに山を登るとき、ゴールを知らずに走るとき。人はなかなか登り続けること、走り続けることができないものです。自分の行き先がわからないからです。どこに向かっていけばよいのか知らないからです。
これはふだんの生活でも同じです。目標を持って生活していれば張りが生まれます。やる気が出ます。まず一年後の自分の理想状態をできるだけ具体的に想像することです。それがあなた方が目指すゴールとなります。ゴールを見定めることが第一です。それが決まらないとこれから自分は何をしていけばいいのかがわからなくなります。

目標を実現する最大のポイントは「目標を達成した自分をできるだけ具体的に思い描く」ことにあると言います。そこで次のタイトルで作文を書かせることにしました。

『明日は卒業式』

想像して下さい。明日は卒業式です。きっと今の自分とは違っているはずです。違っていなければならないはずです。身長も大きくなっているでしょう。体重も増えているでしょう。頭も賢くなっているはずです。心も豊かになっているはずです。卒業式を明日に控え、あなた方はどんな「自分」になっているでしょうか。作文に書いてごらんなさい。

それが次の文章です。

今日は卒業式
智子
とうとう今日は卒業式。六年間通ってきた小学校ともお別れ。
六年生になってから通学班の班長になった。最初は一年生に合わせて歩くのがむずかしかった。けれどだんだん慣れてきて、今ではもうだいじょうぶだ。
それから六年生になってから下級生にやさしくしている。それに下級生が悪いことをしていたときにはやめさせることもできた。
それから委員会では当番をサボることなく最上級生としてやっていけた。
それに最上級生といわれても最初のころはなった気がしなかったけれど、今ではもう当たり前のことだ。
そしてとうとう卒業式。この小学校ともお別れ。

明日は卒業式
威宏
ついに明日は卒業式。身長は、一四五センチ、体重は三九キロになった。しかも六年生の勉強にもついていくことができ、明日卒業してもいいようになった。
マラソン大会でも三十位以内をとることができた。だから足も速くなっていてすごくうれしかった。中学校ではいっぱい走るらしいから少し安心することができた。
修学旅行は知識のせまいぼくにとってはいろいろなことがわかった。
宿題もわすれることがなくなったし、当番の仕事もちゃんとできた。給食も肉が食べれるようになり、残さなくなった。けんかもしなくなった。三年生の時は二日に一回はするのがふつうだった。なのにもうしなくなった。自分でも成長したと少々思う。
ぼくはもう中学生になる。だから少しは勉強をするようになった。

明日は卒業式
妙子
いよいよ明日は卒業式。もうこの学校に来ることもなくなる。
一年前、「最上級生」といわれてピンとこなかった。だけど今はそれが当たり前。周りには年上の人なんかいない。一年前とは大きくちがう。
例えば委員会。やることなすこと、みんな「初めて」で、言われたことくらいしかできなかった私。でもこの一年で少しだけど自分で仕事を見つけてやることができるようになった。
それからいろんなことで、めげずに、いい方に向けてがんばれるようになったと思う。それは自分自身が強くなったのもあると思う。けど、相談できるいい仲間がいたりしたせいもあると思う。
いろんなことがあった六年間。いろんなふうに変わったけど、よかったと思う。
これから三年後いいふうに変わったなぁと思えるようになりたい。

目標は達成するためにあります。夢は実現するためにあります。一年後、がんばった自分に満足しながらもう一度この作文を読んでもらいたいと思っています。

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