地球誕生と人類誕生

6年生の社会科の学習は「日本の歴史」から始まります。昨日はその第1時間目。学習前に子供たちに尋ねました。

これから社会では「歴史」の学習が始まります。歴史の勉強を楽しみにしている人?

なんとわずかに2名。あまりにもさびしい数です。男子からもっと多くの挙手があると思っていたのですが・・・。(高学年の男子は歴史の学習を好む場合が多いのです。)2名という数には少々がっかりしました。
「だって、人の名前とか覚えなくちゃいけないんでしょう?面倒だよ。」
などという声も聞かれます。小学生にして「歴史は暗記教科だ」という先入観を持っているようです。そうではないのですが・・・。
気を取り直して尋ねます。

日本にはいろいろな時代がありましたね。自分の知っている時代を発表して下さい。

これは女子の方から多くの挙手がありました。
「江戸時代」「室町時代」「安土・桃山時代」「明治時代」「古墳時代」「飛鳥時代」「明治時代」「原始時代」「奈良時代」「平安時代」「戦国時代」・・・
順不同で、多くの時代名が発表されます。しかし、中には時代の名前すら初めて聞く子供もかなりいました。当然と言えば当然ですが、「聞いたこともない」という子供が多いのにはビックリです。まあこれから学習していけばよいのです。

黒板に3mの紙テープを貼り、左端に「地球誕生」、右端に「現在」と記入しました。
この3mの紙テープは「地球誕生」から「現在」までを表したものです。この紙テープに「人類誕生」を書き込むとしたらどこに書き込まれるでしょう。

漠然といっても子供たちはどう答えたらよいかわかりません。元気のよい子供は手を挙げて答えようとしますが、それでは「考えない子」が生まれてしまいます。手を挙げた子供に任せてしまうのです。自分の学習を友達に委ねてしまうのです。
そこで、3mの紙テープを16等分し、それぞれに番号を振りました。そして自分がここだと思う場所に1回ずつ手を挙げてもらいました。これで全員の頭が働き始めます。人任せにすることはできません。学習で大切なことは「自分の頭で考える」ことです。正解が不正解かではありません。(特にこの問題の場合は自信を持って正解を言える子供はほとんどいないはずです。)
子供たちの答えは分散しました。いちばん多かったのが(6)の7名です。どれが正解なのでしょうか。

地球の誕生は今から約45億年前です。この紙テープは3mですから、1mが15億年を表していることになります。10cmが1億5千万年です。1cmは1500万年です。1mmが150万年を表しているのです。ところで人類が誕生したのは今からおよそ5万年前です。

子供たちから「1mmもないじゃん!」という声が聞こえます。

そうです。「人類誕生」をこの紙テープに書き込むと「現在」から数えてわずか0.03mmのところです。普通の定規で測ることもできません。これから学習していくのはこのわずか0.03mmの間のことです。しかしここに君たちから発表してもらったすべての時代が入っているのです。石と木で槍を作って獲物を捕っていたような時代から今のような生活をするまでに進歩してきたのです。

この後、教科書の年表を開き、最初に発表してもらった様々な時代の順番を確認していきました。
この授業、実は過去に担任した6年生には2回とも行いました。そして子供たちは歴史の学習に興味を示し始めました。ところが今回は子供たちの反応が今一つ。給食後の5時間目で、眠かったということがあったのかもしれません。それだけのことならよいのですが・・・。気になるところです。次回の授業を楽しみに待ちたいと思います。

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