グローブを描く

今日は、お忙しい中、学習参観においで戴きましてありがとうございました。6年生になった子供たちの学習の様子を見てどのような感想をお持ちになったでしょうか。お聞かせいただければありがたいと思います。

さて、先週の図工の時間、子供たちにグローブの絵を描かせました。教室に掲示してあった作品がそれです。グローブは次の2つの理由で小学生の絵の題材として適しています。

(1) 皮が微妙な曲線を作っているので、線描のためのよい学習になる。
(2) すり切れたり、変色したりしている部分が多いので、色作りや彩色のための学習になる。

まず、線描をさせるときには次のような話をしました。

サインペンでグローブを描いてもらいます。向きや見る角度は好きなようにして結構です。ただし、条件が2つだけあります。1つ目は「カタツムリが歩くくらいのスピードでゆっくりと描く」ということです。2つ目は「本物そっくりに描く」ということです。グローブには皮の紐がたくさんありますね。黒板を見て下さい。AとB、どちらが本物そっくりですか。そうAですね。皮には厚みがあります。こういう細かいところまで手を抜くことなく、本物そっくりに描くのです。
では、グローブの真ん中あたりの皮の結び目を見つけなさい。そこから描きはじめます。その結び目が終わったらそこからだんだん外側に絵を広げていきなさい。ではどうぞ。

線描だけで2時間近くかけていた子供もいます。それだけ丁寧に細かいところまで描いていたということです。
さあ、翌日は彩色です。今回は赤・青・黄色の三原色と白しか使わせませんでした。次のように話をします。

パレットの小さな部屋に三原色+白を出します。その色を混ぜて、グローブの基本となる色を真ん中の大きな部屋に作ります。基本の色ができたらその色を他の部屋にわけます。そこに別な色を加えながら色のバリエーションを作っていきましょう。グローブは1色だけではないはずです。すり切れて薄くなっているところもあるでしょうし、陰になって濃く見えるところもあるはずです。彩色に必要ないろいろな色を作っていくのです。色ができたら、筆のおき方を工夫しながらゆっくりと画用紙に色をおいていきなさい。ではどうぞ。

彩色までのステップは箇条書きにして黒板に書いておきました。
子供たちは熱心に彩色に入ります。ていねいな子供は彩色が終わるまでに3時間くらいかかっていました。
そしてできたのがあの絵です。結果、大成功だったと私は思っています。一人残らずうまくできました。ここで学んだ線描や彩色の方法をこれから他の絵でも生かしていってほしいと思っています。

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