ロールプレイングゲームで算数する

土曜日はお忙しい中、学習参観・PTA総会に御出席いただきましてありがとうございました。また、総会終了後には課外活動の説明会も行われました。各部とも子供たちが力いっぱい活動できるよう様々な話し合いがなされたようです。仮入部期間も先週で終わり、今日からはいよいよ正式の活動が始まります。それぞれがそれぞれの場で力を発揮できるようがんばってほしいと願っています。

さて、学習参観は算数の学習を見ていただきました。残念ながら我がクラスの子供たちは「算数嫌い」が圧倒的です。苦手意識を持っている子供たちも多いようです。私の力不足が一番の原因なのですが、何とかしたいと思っていました。
そこで4月から行ってきているのが「ロールプレイングゲーム」を使った算数学習です。『現代用語の基礎知識』によると「ロールプレイングゲーム」は次のように解説されています。

プレーヤーがゲームの主人公になったつもりでゲームを進めること。主人公に能力や持ち物(武器など)を与えていって、一定の目標に進めながら、主人公を育てていくゲームを言う。ロールプレイングとは、役割を演ずる、という意味。

例えば、子供たちが夢中になっているスーパーファミコンソフトの「ドラゴンクエスト」などがそうです。このロールプレイングゲームのシステムを算数の学習に利用すれば、子供たちの算数嫌いもある程度解消されるはずです。
そこで「分数の森」「分数の宮殿」というシリーズもののロールプレイングゲームを行いながら「分数のかけ算」「分数のわり算」を学習しているのです。
これらのゲームには算数の教科書にないストーリー性があります。また、各自の持つ体力点は算数の力だけでなく、サイコロの目など偶然性にも影響されます。優秀な子供が高い体力点をもてるとは限らないわけです。それも魅力の1つです。

私はプリントを一枚ずつ裏返しにして配っていきます。合図があるまで見てはいけないというのがルールです。例えば「分数の森」の1枚目をめくると、子供たちは次のような文章を目にすることになります。

プロローグ
君は勇敢な冒険者だ。今まで何度も危ない目にあってきた。その一つ一つを君は持ち前の頭脳と体力と勇気で乗りこえてきた。
しかし今回は今までとは違っていた。何かが君を呼び戻そうとしている。悪い予感がする。
あたりは、すっかり日が落ちて、暗闇が君を包み始めていた。
きみの手には1通の手紙が、しっかりと握られていた。それは君の手の中で汗で濡れていた。君の探検のライバルが書いた手紙だった。
『私は今“分数の森”の入り口に立っている。この森のどこかに“分数の宮殿”があるという。その宮殿には昔シャーロットが隠した何億という財宝が眠っている。もうすぐそれらは私のものになる。』
(中略)
君はライバルの身を案じつつも、探検者としての血が騒いでくるのを感じていた。
数カ月後、君は“分数の森”の入り口に立っていた。
君の新しい探検が始まろうとしている。

こんな探検をしていきながら、子供たちは「分数のかけ算・わり算」を学んでいくのです。子供たちからも「先生、今の算数楽しいね。」という声が聞こえてきます。
かつて担任した6年生は、この2つの探検を終えた後に次のような感想を書きました。

私は、分数の森、宮殿をやって算数がとても好きになりました。
分数のかけ算、分数のわり算のやり方がよくわかったし、それと、体力点とかがあったりして、普通の勉強よりゲームみたいでおもしろかったです。これから勉強するのもがんばりたいです。

私は分数の森を終えて、財宝をもらえずに塔の上で死にました。いろいろの問題を解いていったんだけど、ロープの問題を解けず、最後に火炎の術を使ったら身体に火が移ってしまい死んでしまいました。
とってもためになったなあというところもあったんだけど、せっかく財宝を手にしたんだけど、え〜ん。死んでしもうたのだあ!

子供たちは全員が「分数の森」をクリアし、今は「分数の宮殿」探検の真っ最中です。さて何名がシャーロットの財宝を手にすることができるでしょうか・・・。

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