『短歌の学習』(その2)

くれなゐの二尺のびたるばらの芽の針やはらかに春雨の降る
正岡子規
この短歌、子供たちに問うたことは3つです。
  1. 「くれなゐ」なのは何ですか。
  2. 「二尺のびた」のは何ですか。
  3. 「やはらか」なのは何ですか。
秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる
藤原敏行

この短歌で問うたことはただ1つです。

今、季節はいつですか。

これは結構おもしろい学習になりました。「『秋来ぬと』というのは『秋は来てない』ということだから、今は夏だ。」と考える子供が多かったからです。

そして昨日、次の短歌を学習しました。

東の野にかぎろひの立つ見へてかへり見すれば月かたぶきぬ
柿本人麻呂

言います。

話者に見えているものをすべてノートに書きなさい。時間は1分です。

子供たちから発表されたのは次の4つです。
「東の野」「かぎろひ」「月」「空」

この中で話者がよりしっかりと見ているものが2つあります。どれとどれでしょう。

多少意見が割れましたが、大方の子供は「かぎろひ」と「月」を選びました。ここは深く話し合いをさせず、あっさり流します。

黒板に下のように書いて言います。

ノートにこのように「東」「西」と書き、そこに「話者」「かぎろひ」「月」の絵を描きなさい。(ここで「かぎろひ」とは「太陽」のことであることを教えました。)

どのような絵が描かれたのか、子供たちのノートをごらん下さい。

そして最後に問います。

今何時ころですか。ノートに書きなさい。

先日、小百美さんの自学帳にこんな文章が書かれていました。

2つの短歌をしました。そのことでいろいろ考えました。私は教科書を見なくても、辞書や頭の中で考えられるからすごいと思いました。教科書なしで2つの短歌を解決してきました。(後略)

通釈事例など見なくとも、みんなで知恵を寄せ合えば難しい短歌も結構読めるものなのです。

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