『うとてとこ』

 一昨日は、お忙しい中、学習参観、学年学級懇談会にお出でいただきましてありがとうございました。
 参観授業では、谷川俊太郎の「うとてとこ」という詩の学習をごらんいただきました。この詩は、3年生の子供たちの言語感覚を育てるためにぴったりの詩だと思っています。「分かりそうで分からない。でも、分かりたい。」という子供たちの知的好奇心を刺激するからです。私は、1年生から6年生まですべての学年でこの詩を授業したことがありますが、やはり3年生への授業がいちばんぴったりくる感じがいたします。

うとてとこ

うとうとうとう
うがよんわ
うとうとうとうと
いねむりだ

てとてとてとて
てがよんほん
てとてとてとてと
らっぱふく

 授業では、上の詩を1行ずつ黒板に書きながら、次を予想させたり音読の仕方を考えさせたりしていきました。その様子は、参観授業で見ていただいたとおりです。
 2連までが明らかになったところで、次のように問いました。

 この詩は、これで終わりですか。それとも、続きがありますか。

 子供たちは、きちんと理由つきで考えを述べてくれました。
「まだ、続きます。この詩の題は、『うとてとこ』です。1連と2連で『う』と『て』は出てきたけれど、まだ『こ』が出てきていないからです。」

 では、3連はどのようになっていると思いますか。ノートに書いてごらんなさい。

 いろいろな意見が出てきておもしろかったのですが、最終行は明らかにしないまま、この日の授業を終えました。余韻をもって終わった方が、次の日の学習への意欲につながります。ただ、子供たちは相当気になったようです。昨日の自学ノートには、こんな文章が書かれていました。

M子
 今日は、5時間目にじゅぎょうさんかんがありました。もちろん、私のお母さんも来てくれました。
 私は、5時間目がはじまるすこし前に、よし、はりきってがんばるぞ!と思いました。5時間目がはじまりました。お母さんが後ろで見ていました。
 詩のべんきょうだということを先生がみんなに言いました。
「先生と同じはやさで書いてね。」
先生は言いました。
 詩のだい名は『うとてとこ』。私は、はじめ、いみがわからなくてへんなだい名だなと思いました。でも、『うとてとこ』は、つながったいみではなくて、『うと、てと、こ』といういみだということがわかりました。『う』と『て』のいみは、『う』が鳥の名前で、『て』がふつうに手ということだとわかったのに、『こ』のいみは、先生が、
「また、明日。」
と言いました。私は、とても知りたくなりました。
 はじめてのじゅぎょうさんかんはとても楽しかったです。でも、やっぱり『こ』のいみがはやく知りたいです。

T子
 今日の5時間目に、詩のべんきょうをしました。だい名は「うとてとこ」です。わたしは、おもしろそうな詩だなと思ったけれど、いみがまったくわかりませんでした。
 1れんの1行目を見たときは、ねむそうなことを言っているのだと思いました。でも、鳥の「う」だと分かったときは、とてもびっくりしました。4行目にいねむりが出てきたので、半分当たりだなと思いました。
 2れんと3れんでは、「てがよんほん」と「こがよにん」が当たって、とてもうれしかったです。
 さいごの1行が、とてもとても楽しみです。

K男
 「うとてとこ」の「う」が分からなかったので、広辞苑でしらべました。こう書いてありました。

漢字 鵜
鳥の科 ペリカン目ウ科水鳥
頸の形 細長い
色 黒い
生そくする場所 海岸、湖沼付近
世界の分布 30種
日本にいる鵜の種類
ウミウ・カワウ・ヒメウなど
鵜飼に使われる鵜の種類 ウミウ

 すごくよく分かったので、納とくしました。おもしろいです。人によって、感じ方や読み方がちがったので、おもしろいと思いました。

 まさか、広辞苑まで調べてくるとは!驚きです。
 そして、昨日。谷川俊太郎の書いた第3連を子供たちに教えました。次です。

ことことことこ
こがよにん
ことことことこと
とをたたく