国語辞典を使おう(その2)

 前の時間は、子供たち自身が国語辞典を作るつもりになり、「右」「上」等の言葉の説明に挑戦する学習を行いました。この時間は、いよいよ国語辞典の使い方を学びます。

 「はる」と「なつ」では、どちらが先に出ていますか。

 1年の中では「はる」が先ですが、国語辞典の中では当然のごとく「なつ」の方が先に出ています。初めて国語辞典に触れる子供たちも、言葉が五十音順に並んでいることは薄々分かっているようです。
 続いて問います。

 「うし」と「うま」では、どちらが先に出ていますか。

 これは迷う子供が出てきます。最初の文字がどちらも「う」だからです。しかし、多くの子供は、最初の文字が同じだから、次の文字を比べればよいことに気付き始めました。これが五十音順のルールです。名簿番号も同じルールにしたがっており、同じ「石(いし)」という文字で始まっている3名の名簿番号がこの理由によって「石川樹→石塚桜→石本千映梨」という順なのだと教えると、「なるほど、そうだったのか!」と納得の表情を示していました。
 続いて、次の7組の言葉を示し、国語辞典の中ではどちらが先に出ているのかを考えさせていきました。

1 せいかつ(生活)ーせいとん(整頓)
2 きん(金)ーぎん(銀)
3 せんばつ(選抜)ーせんぱつ(洗髪)
4 ひょう(表)ーひよう(費用)
5 かど(角)ーカード
6 きょうか(教科)ーきょか(許可)
7 きかい(機会)ーきかい(機械)

 これらの問題を考えることにより、子供たちは次のようなルールを学ぶことになります。

1 国語辞典の言葉は五十音順に並んでいる。
2 1字目、2字目と順に比べていく。
3 濁音は清音の後。
4 半濁音は濁音の後。
5 「ゃゅょ」や「っ」は「やゆよ」や「つ」の後。
6 長音はア行の音と同じと考える。(カード→カアド)
7 同じ読み方の言葉は、漢字の画数が少ないものが先。

 ルールを学んだ後、これらの言葉を実際に国語辞典で調べさせていきました。すると、多くの子供は、辞典に並んでいる言葉を端から順にスキャンしながら該当の言葉を探しています。無理もありません。しかし、この方法ではあまりにも非効率的です。時間がかかって仕方ありません。そこで、国語辞典は「つめ」と呼ばれる部分と「はしら」と呼ばれる部分があり、これらを上手に使うことによって、素早く調べたい言葉を見付けることができることを教えました。
 ただ、このようなルールやコツが分かっただけでは、国語辞典を使いこなすことはできません。「分かること」と「できること」の間には距離があるからです。分かったことができるようになるためには、習熟が必要です。とにかく、引いて引いて引きまくること。これしかありません。子供たちは、学習の質を高めることができる大きな武器を手に入れました。是非、この武器の使い方に習熟してほしいと願っています。

C子
 国語辞典の使い方をれんしゅうしました。かんたんにできると思いましたが、とてもむずかしかったです。あんなにあつい本は今までもったことがなかったので、もってさがすことがむずかしかったです。国語辞典には、とてもたくさんの言葉がのっていてすごいなと思いました。もっとべんきょうしてみたいです。