スパイダーマン安らかに

 子供たちが教室でかわいがっていた2匹のハムスターのうち、スパイダーマンが天国へ旅立ってしまいました。
 子供たちが異変に気づいたのは、月曜日です。
「先生、スパイがいない・・・。」
朝、数名の子供たちが私のところへ駆け寄ってきました。どうも、週末の間にゲージの上から抜け出してしまったようです。
「先生、廊下にえさをまいておけば戻ってくるかなぁ。」
「きっと、この階か下の階だよ。」
 この日、子供たちは一生懸命に捜索活動を行ったのですが、残念ながら見つかりませんでした。
 そして、火曜日の朝、私が朝マラソンから教室へ戻ろうとしているときです。子供たちがスパイ発見の報を知らせに来てくれました。
「先生、スパイがいたよ。山上先生が助けてくれた。」
 2階のトイレの水の中でもがいているところを数名の子供たちが見つけ、教務室にいた山上先生に助けを求めたのです。
 びしょ濡れになったスパイはかなり弱っていましたが、それでもそのときには息がありました。しかし、2時間目、スパイはゲージの中で旅立ってしまったのです。
 号泣している子供もいましたが、子供たちはお互いに慰め合い、3時間目にみんなで黙祷を捧げ、スパイダーマンの冥福を祈りました。

 天国のスパイへ
 きのう、きみはゆくえふめいになったね。ぼくは心ぱいしたよ。今日、学校へ行ったら、きみが2かいのトイレに入っていたことを知った。けれど、2時間目にきみはしんでしまったよね。ぼくは、きみがしんで、なきそうになったよ。きみといっしょにあそんだのは少しだけれど、かなしかった。ぼくは、きみが天国でやすらかにねむれることを心の中でいのります。

 わたしが1年生の時、1組でかっていたハムスターのスパイダーマンが、今日、しんでしまいました。
 わたしも、ハムスターが大すきで、家でも2ひきかっています。わたしは、家から野さいをもっていって、ときどきあげていました。スパイダーマンは、うれしそうに食べていました。
 あんなに元気だったスパイダーマンがしんで、とてもかなしかったです。仲よしだったラッキーもかなしそうでした。
 スパイダーマンは、きっと天国からわたしたちを見ていると思います。

 今日、スパイが死んでしまいました。思い出にのこっていることは2つあります。
 1つ目は、元気なところです。いつも元気でおとなしく、かわいかったです。
 2つ目は、みんながかわいがったことです。ほとんどの人がかわいがったので、スパイもみんなのことを見まもっていると思います。スパイは、みんなのことをそばで見ていると思います。

 残されたもう一匹のハムスター、ラッキーもかなりの高齢になっていますが、長生きしてほしいものです。