遊ぶ?遊ばない?

 先週、木曜日は学習参観でした。お忙しい中、おいでいただき、ありがとうございました。
 今回の参観授業では、3クラスとも次の資料を使いました。

やくそく

 みずほとのぞみは、よくいっしょにあそんでいます。
 今日も、学校から帰ったらあそぶやくそくをしました。
 帰りがけに、きょうかが、のぞみのところに来て、
「今日、あそべる?」
と、聞いてきました。のぞみは、
「うん、いいよ。みずほちゃんもいっしょだよ。」
と答えました。
 帰り道、のぞみは、みずほに
「今日は、きょうかちゃんもいっしょだよ。」
というと、みずほはいやな顔をしました。のぞみが、
「どうしたの。」
と聞くと、みずほは、
「だって、わたし、きょうかちゃんとあそぶとよくけんかになっちゃうんだもん。あそびたくないなあ。」

 のぞみは、こまってしまいました。

 どの子供にも起こりうるような状況です。こんなとき、子供たちはどのように判断するのでしょうか。そして、どのように行動するのでしょうか。
 のぞみが困っている状況を確認した後、子供たちに問いました。

 のぞみさんは、きょうかさんと遊びますか。

 手を挙げさせたところ、「遊ぶ」という子供が16名、「遊ばない」という子供が20名でした。話し合いが始まります。それぞれが、自分の意見を主張したり、相手の意見に反論したりしていきました。次のようにです。
「けんかになってしまうのだったら、無理に遊ぶ必要はないと思います。」
「でも、これをきっかけに仲良くなるかもしれないから遊んだ方がいいと思います。」
「みずほさんとの約束が先なのだから、きょうかさんよりもみずほさんと遊べばいいと思います。」
「それはおかしいと思います。約束に先も後もないと思います。きょうかさんとも約束しているのだから、遊ばないのはひどいと思います。」
 話し合いはまだまだ続きました。意見がほぼ出尽くしたところで、再度挙手させてみたところ、大逆転。「遊ぶ」という子供が30名に増え、「遊ばない」という子供は6名に減りました。友達の意見を聞いて、考えが変わったということです。
 時間も迫ってきました。最後にワークシートを配り、次の問いについて一人一人の考えを書いてもらいました。
 

 あなたがのぞみさんに相談されたら、なんとアドバイスをしますか。

 子供たちの「アドバイス」を紹介します。

■いつもみずほさんと遊んでいるから、たまにはきょうかさんと遊んだらどうかな。
■みずほは、きょうかのこといやがっているけれど、きょうかはべつにいやがっていないから、みずほがなんとか努力すればだいじょうぶだと思うよ。それに、これがきっかけで、みずほときょうかが仲良くなるかもしれないよ。いっしょに遊んでみれば!
■仲がよい方と遊んだ方がいいよ。なぜなら、その方が楽しいから。
みずほさんの自分勝手だから、そこを注意した方がいいと思うよ。みずほさんときょうかさんがけんかしたとしても、仲直りさえすれば仲良しになれると思うよ。できなかったら、のぞみさんが注意すればいいよ。
■二人を一緒に遊ばせて、仲良くなっちゃえばいいんだよ。あと、けんかをしないように工夫すればけんかにはぜったいにならないよ。
■みずほさんともきょうかさんとも遊んだ方がいいと思うよ。これをきっかけに仲良くなるかもしれないし、のぞみさんが二人がけんかしないように二人にちょっと言ってみたらどうかな。そうすればかいけつするよ。
■遊んであげなよ。だってぎゃくに仲がよくなるよ。遊ばないとたとえば、また同じことがあったらどうする?今のうちに仲良くさせておいた方が得になるよ。
■みずほさんに「約束しちゃったんだ。」と言ってみて、それでもだめだったら「けんかするきっかけをなくしてあげる」と言えばいいでしょ。それでもだめだったら、「これをきっかけに仲良くなれば」と言ってみて。

 のぞみさんがお子さんだったら、どのようなアドバイスをしてやりますか。